DXで日本のビジネスをサポート|ソルクシーズ公認ブログ

ITトレンドレポート

あらためて押さえておきたい「DXで実現できること」 業界別の取り組み事例【後編】

ITトレンドレポート

ビジネスモデルの創出やシステム・業務の改革を着実に推進している企業と、停滞している企業が二極分化しつつあるDX(デジタルトランスフォーメーション)。成果を挙げている業界の事例を紹介する企画の【前編】では、サプライチェーンの改革を進める物流業界と、ビジネスの領域を広げようとする農業を取り上げました。

今回紹介するのは、商品や商品・サービスの品質向上や、顧客接点の強化による収益向上に取り組んでいる業界です。

他業界と同じく人材不足が課題となっている建設業は、重機や建設機械にAIを搭載し、作業の自動化や事故防止に貢献させようとしています。品質維持・向上の観点では、職人が継承してきた技術をデータとして蓄積し、教育プログラムとして若い人材に伝えていくといった試みが進められようとしています。

老朽化したビルやマンション、交通インフラの点検や測量も、数百万枚~数千万枚の蓄積された画像データ解析にAIが活躍する領域です。スピード、強度、安全性といったサービスのクオリティを低コストで向上させられれば、過重労働による離職率改善が図られ、人材不足解消につながる可能性が高まるでしょう。

金融・保険業界の企業は、顧客データの収集・分析によってサービスを継続的に改善しようとしており、個々の顧客にパーソナライズされた提案を行う動きも拡大中です。これらの取り組みにより、ある銀行ではサービスの利用率が2倍になるなど、高い成果が出ています。

証券業界で進められているのは、営業の効率化と無人化です。個々の営業活動と顧客満足度の相関関係をデータ分析し、営業人材の育成による業績向上を推進する企業は、顧客層の拡大と取引単価の増加を両輪で実現しているそうです。

無人化においては、AI投資サービスが注目されており、ロボアドバイザーによる自動運用の利用者が増えています。銀行においても、すべてのサービスをアプリ上で完結するサービスを展開し、人件費の効率化とユーザーの利便性向上を同時に実現しています。

大手食品流通業では、店内POSデータと客層・気候などのさまざまなデータを結びつけることで、商品がヒットした要因を分析。取引先への提案力を強化することで、競合他社との差別化を図っています。

小売業を中心に広がっているのは、カスタマーサポートにおけるチャットボットの導入です。少人数で問い合わせに対応できる体制を構築し、顧客満足度を高められれば、事業の収益性を改善できるというわけです。

製造業で注目されているのが、工場の設備にAIやIoTを導入して製造プロセスを改革するスマートファクトリー。コスト削減・業務効率化・品質向上に加え、昨今では作業員の安全や健康状態の管理、顧客ニーズの分析による新商品開発といった取り組みも進められています。

「デジタルトランスフォーメーションで日本のビジネスを導く」というメッセージを掲げているソルクシーズグループは、IoTを活用した工場や建築現場のトラブル予防、自動車業界におけるレガシーシステムの改革、金融業界の業務システム改善など、さまざまな業界・領域でDX支援を行っています。

とりわけ金融・通信・公共・製造業や介護などにおいては、システムインテグレーションからIoTを活用したサブスク型サービス、教育プログラム、コンサルティング、RPA導入など多様なサービスを展開しています。「DX推進がうまくいかない」「従来のシステムや業務を見直したい」という方は、ぜひお問い合わせください。

タイトルとURLをコピーしました