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ITトレンドレポート

eスポーツはオリンピックの正式種目になる? 6月開催の「オリンピックeスポーツシリーズ2023」に注目!

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競技人口は1億人を超え、日本を含む世界中の国々で熱狂的な人気を見せている「eスポーツ」。2028年開催予定のロサンゼルスオリンピックでは、正式種目になるのではないかと話題になっています。

そんななか国際オリンピック員会(IOC)は、2023年3月に「オリンピックeスポーツシリーズ(OES)」を開幕しました。

そこで今回は、正式種目化の論点を整理するとともに、6月に決勝大会が開催されるOESの概要についても紹介していきます。

さて、そもそもeスポーツがオリンピックの正式種目になるためには、どのようなハードルをクリアする必要があるのでしょうか。

大きな論点のひとつは「権利」です。ほかのスポーツ競技と違って、eスポーツではプレイするゲームはもちろん、音楽などの使用にも著作権の問題が絡んでおり、使用許諾が欠かせません。

またオリンピックがタイトルを採用することで、特定企業の売上に寄与してしまう点も問題のひとつでしょう。主流となるタイトルの変化が急速なeスポーツは、4年に1度開催されるオリンピックと相性が悪いのではないかという意見もあります。

このほか、eスポーツの人気タイトルには銃を使った暴力表現が含まれるケースがあり平和を基本理念とするオリンピックにはそぐわないのではないか、身体を動かす要素の少ないeスポーツはスポーツの定義から外れるのではないかといった議論もなされています。

未だ解決していない問題があるため、IOCはeスポーツの正式種目化を見送っているのが現状です。

しかし一方で、2021年にIOCは新しいオリンピックのデジタル体験として、バーチャルスポーツ大会OVS(オリンピック・バーチャル・シリーズ)を開催。野球の決勝大会には『パワフルプロ野球』が採用され話題になりました。

さらにトーマス・バッハ会長は、将来的にはeスポーツをオリンピック競技として検討する可能性があると発言しています。

eスポーツを支持しているのは、テレビ視聴にあまり関心がない若年層が中心。話題性という観点からも、オリンピックの新たな視聴者層を獲得するためeスポーツの採用に踏み切る可能性は充分といえるでしょう。

実際に、2024年のパリオリンピック招致チームが採用を検討するなど、正式種目化の実現に向けて前進しているのは間違いなさそうです。

上記の理由から、直近で2028年のロサンゼルスオリンピックでeスポーツが正式種目化されるのではないかと期待が高まっています。

このような状況を背景に、2023年3月に開幕したのが、IOC主催の「オリンピックeスポーツシリーズ(OES)」です。下記10種類の競技・タイトルが採用され、世界中のeスポーツプレイヤーが決勝進出をかけて予選ラウンドに参加します。

●アーチェリー『Tic Tac Bow』
●サイクリング『Zwift』
●シューティング『Fortnite』
●セーリング『Virtual Regatta』
●ダンス『Just Dance』
●チェス『Chess.com』
●テコンドー『Virtual Taekwondo』
●テニス『Tennis Clash』
●モータースポーツ『グランツーリスモ7』
●野球『WBSC eBASEBALLパワフルプロ野球』

2023年6月22日〜25日に、「オリンピックeスポーツウィーク」がシンガポールで開催され、対面形式による決勝戦が行われます。会場ではシミュレーションスポーツ分野における最新技術・イノベーションの展示、業界関係者によるパネルディスカッション、フォーラムなども行われる予定です。

このように注目が集まっているeスポーツ。日本国内でも続々と新規事業が誕生しており、将来性の高い領域といえるでしょう。

ソルクシーズグループでも、株式会社eekがeスポーツに特化したコンサルティング、エージェンシー、求人マッチングサイトなどの事業を展開。eスポーツによる社会の活性化をめざして、課題解決に貢献し始めています。

eスポーツ関連のビジネスやソリューションに興味があるという方は、ぜひeekの活動内容もチェックしてみてください。

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