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ITトレンドレポート

DX推進、分散クラウドで見直される「SIerの強み」とは?【前編】

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クライアントが抱える課題を解決するため、ITシステムの設計・開発・保守・運用やコンサルティングを請け負う「システムインテグレーション(SI)」の担い手「SIer」。

SaaS、クラウド、人工知能、ローコード・ノーコードといった新技術の台頭により、ひと頃は不要論まで浮上した領域です。「SIerには将来性がないのではないか」と考えているシステムエンジニアもいるかもしれません。

ところが近年になって、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進の重要性が唱えられ、ITシステムの開発ニーズが増加。システムエンジニアの採用が難しくなったこともあり、プロフェッショナルによる総合的なサービスを提供できるSIerは見直されつつあります。

株式会社グローバルインフォメーションによると、SIの世界市場は2020年に3032億ドルに到達しました。官公庁、金融機関・保険会社、医療機関、ヘルスケア、製造業、小売業、通信業界など幅広い分野でサービスを展開しており、2027年には6370億ドルもの規模に成長する見込みです。

今回は、そんなSIerの具体的な強みを【前編】【後編】の2回にわたりレポートします。

SIerの強みとして最初に挙げられるのが、優秀な人材とノウハウを有していることです。現在、日本ではIT市場の拡大や少子化の影響などにより、IT人材の不足が深刻化。経済産業省の調査によると、2015年には既に約17万人が不足しており、2030年になると約59万人に膨らむと予測されています。

そのため多くの業界・企業が、人材不足によってシステム開発を内製化できなくなっています。DXを推進し、SIerを活用して、新たなビジネスモデルや新規サービスを創出しましょう。

SIerは優秀な人材が集まっているだけでなく、社内に蓄積された知見を活用できるのも強みです。システム開発ニーズに応じて、必要となるIT人材を育てる制度が充実している企業が少なくありません。

加えてIT業界全体の傾向として、働き方改革が推進されており、従来の過酷な職場環境は少数派になっています。今後も、優秀な人材とノウハウがSIerに集約される可能性は高いといえるでしょう。

SIerが保有しているのは、ITシステムに関する知見や技術、経験値だけではありません。

さまざまな業界の企業を親会社にもつユーザー系に限らず、SIerには得意とする領域があり、業界特化の専門性を活かしてシステムを構築することができます。IT技術より、クライアントが抱える課題・ニーズに対する理解度の高さをセールスポイントにしている企業もあるぐらいです。

さらに、これら独自のノウハウを活用して、クラウドベースの自社サービスを運営・提供するケースも増えてきました。将来性のあるSIerへの転職・就職を考えるなら、自社開発サービスの有無や業界特化型サービスの内容などもチェックしてみるといいのではないでしょうか。

たとえばSIビジネスとストックビジネスを両輪で展開するソルクシーズは、FinTechCASEAIIoT、クラウドといった分野で安定した収益基盤を構築しています。小規模なシステム開発会社やユーザー企業と比べると、幅広い領域の技術や知見に触れるチャンスがあり、キャリアの選択肢も多様です。

以上、SIerの強みとして、優秀な人材とノウハウ専門領域における知見自社開発サービスの3点を紹介しました。【後編】でも、引き続きSIerの将来性について掘り下げていきます。ぜひ合わせてご覧ください。

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