DXで日本のビジネスをサポート|ソルクシーズ公認ブログ

編集長日記

サウンド&バイブレーションデザインフェア2023(2023/09/07-08)

編集長日記

2023年9月7日から8日にかけて開催された「2023年度 SSDS/JMAC 技術講演会」の併設展示会『サウンド&バイブレーションデザインフェア2023』に行ってきました。

「SSDS/JMAC 技術講演会」とは、一般社団法人スマートサウンドデザインソサエティ(SSDS)と、日本モーダル解析協議会(JMAC)が主催する歴史ある講演会です。

JMACが発足した1991年より継続して開催され、32年目の今年度は12の技術講演に2日間でのべ300名の方が参加されたそうです。

一般社団法人スマートサウンドデザインソサエティの代表理事であり、中央大学 理工学部 教授の戸井武司 氏に、今回の技術講演会の主テーマである「サウンドデザイン」について教えていただきました。

インタビュー

・サウンドデザインとはどんな技術ですか?
「音や振動を計測・解析して利用する技術は、生活の中で発生する騒音を低減する【低騒音化】から始まりました。次の段階として、快適な音を創生する【快音化】技術を開発しました。例えば、車を運転している際に聞こえる音を心地よくすることで、走り心地という“体感価値”を向上させることができます」(戸井氏)

・「低騒音化」から「快音化」という発想転換を経て、人間に作用する範囲を広げてきたわけですね
「はい。現在は【スマートデザイン】ということで、体感価値の向上からさらに広い範囲として、快適かつ機能的に音を活用し、人の気持ちや活動量を向上させて作業効率をあげるなど、人間の活動支援へと拡大しています」(戸井氏)

・「人間拡張」につながりそうな技術ですね
(※人間拡張:テクノロジーで人間の身体能力や知覚等を拡張させること)
「人間が音から得る情報の量は、実は多いのです。動画やVRなどでは視覚情報の効果が注目されがちですが、音も同じこと、さらに魅力的な体験を提供できるのでは、と考えています」(戸井氏)

・音の効果は、映画などを見ていて感じます。効果音作成を専門としている方々もいますね
「映画などの業界で経験から来る勘のようなもので効果的な音を生み出す方々への敬意を持ちながら、我々は、計測した音のデータを分析して、科学的な原理原則に基づいて効果的な音を予測し、実際の効果を検証していく、というところに面白さがあると考えています。今後も、快適かつ機能的な音環境の創出に貢献する研究を推進します」(戸井氏)

戸井様ありがとうございました。

『サウンド&バイブレーションデザインフェア2023』

専門展示会場には14の企業が出展しており、その中の1社として、当グループのイー・アイ・ソル(EISOL)のコーナーがありました。


このブログでもこれまで紹介してきた「状態監視・予知保全」についての展示

音響や振動を解析する装置と、そのデータを画像で見られるようにしたり、分析結果を活用したりするソリューションと聞くと、出展している他の会社とほぼ変わりなく見えたので「周りの会社はライバルなのでは?」とEISOLの担当者に聞いてみました。

「音響や振動の解析や、そのデータ分析というキーワードは同じでも、それぞれ得意分野や特徴があり、差別化されています。他社のコーナーを見せていただくと、自社サービスのアピールポイントがわかります」

「『IoT状態監視・予知保全ソリューション』では、現場でのエッジ計測から、データの検証・解析、Webアプリケーションの作成などを含む上位サービスまでご提供しています。

お客様の環境・お取り組みに応じて、『計測』部分は他社サービスをご利用いただき、そのデータの『検証』からお手伝いする、別のパターンとしては、データ計測をすでに実装されているお客様であれば、上位サービスのWebアプリケーション作成だけをご依頼頂くといったこともできます。

ワンストップですべてを実現するだけでなく、お客様に必要な部分のサポートだけを柔軟に選択していただけるという点も当社の強みです」

属人化・技術伝承といった課題解決のご依頼も多く、今回の講演会参加者の中でも同様の課題を抱えられた方々に興味を持っていただけたとのこと。

「全ては、計測から」をキーワードにソリューションを提供しているイー・アイ・ソル(EISOL)のIoTシステム構築サービスにご興味がある方は、ぜひ公式サイトをご覧ください。

日本モーダル協議会 (JMAC)
https://www.modal.jp/index.html

一般社団法人スマートサウンドデザインソサエティ(SSDS)
https://ssds.or.jp/

戸井研究室
https://toi-lab.com/

タイトルとURLをコピーしました