DXで日本のビジネスをサポート|ソルクシーズ公認ブログ

ITエンジニアのお仕事&キャリア

『システム発注から導入までを成功させる90の鉄則』レビュー 【RULE73】その遅延は本当にベンダーのせいか

ITエンジニアのお仕事&キャリア

出版記念インタビューの記事※でご紹介した、ソルクシーズグループのITコンサルタントが執筆した【ユーザー企業側からみたITプロジェクトのノウハウ本】を編集部でも読んでみました。
編集部Bossに「目次※を見て“これは!”っていう項(RULE)を選んで!」とお願いし、選ばれたRULEを編集長である私:れいが読んで紹介しています。
※目次は、インフィニットコンサルティングの書籍紹介ページでご覧いただけます。
出版記念インタビューの記事はこちらでお読みください。
※『システム発注から導入までを成功させる90の鉄則』出版記念インタビュー(20170411)【前編】
※『システム発注から導入までを成功させる90の鉄則』出版記念インタビュー(20170411)【後編】
IFC本表紙
今回Bossが選んだRULEはコレ。
● RULE73 その遅延は本当にベンダーのせいか
開発を担当するベンダーが発したら、かなり挑発的なセリフです(笑)。中立的な立場でプロジェクトを俯瞰するコンサルタントだからこそ指摘できることでしょう。
プロジェクトでは通常「進捗報告会」という会議があります。その場でよく聞かれるフレーズは
ベンダー側「すみません。2週間ほど予定より遅れています。遅れを取り戻すため・・・」
ユーザー側「進捗が遅れ気味なのに、みなさん帰りが早いですね。緊張感が足りないんじゃないですか?」。
筆者は経験から、「プロジェクト遅れの原因がユーザー側にあるケース」を紹介しています。主要因は3つ。
① ユーザーが課題を先送りしている
② ユーザーが後から仕様をねじ込んでいる
③ 打ち合わせ開催が“常に”遅れる
「あるある~」とベンダーからの声が聞こえてきそうです。
罪の意識なくやってしまいがちな①と③について補足します。
① は、課題(=システムの仕様)をユーザー内で合意するまで、ベンダーが“待ち”になってしまうケースです。
③ は、“自社の”関係者の日程調整に手間取ってベンダーとの打ち合わせを先延ばしし、ここでも“待ち”を発生させてしまうケースです。
これらはいずれもユーザー側の事情によるもの。ユーザー側の努力で遅れをなくせるもの、です。
自社原因の遅れをベンダーのせいにしていませんか?
ライン パール
(関連記事)
RULE02 ITプロジェクトは人選が運命を決める
RULE05 企画がダメだとすべてダメになる
RULE30 社内合意していないRFPは無意味
RULE57 管理者も仕様から逃げない
ライン パール
『情シス・IT担当者[必携] システム発注から導入までを成功させる90の鉄則』(技術評論社) 4月11日 発売
●本に関する詳しい情報、およびご購入方法は「株式会社インフィニットコンサルティング」の書籍紹介ページでご確認いただけます。

タイトルとURLをコピーしました