「fintech」「IoT」…2016年にも、さまざまなIT系キーワードが話題になりましたが、システムエンジニアやWebエンジニアなら当たり前の用語でも、今ひとつ意味や概念がわからないという方もいるでしょう。
ネットニュースなどでよく使われた言葉について、わかりやすく解説します。第1回は、製品やサービスにまつわるキーワードです。
■fintech
「Finance(金融)」と「Technology(技術)」をかけ合わせた造語で、金融関連におけるIT技術の総称。アメリカでは6年ほど前から使われている言葉で、日本では2年前ぐらいからしばしば見かけるようになりました。
私たち消費者に、いちばんなじみがあるのは「モバイル決済」でしょうか。スマホをコンビニなどでピッとやる、アレです。
fintechと表現される製品・サービス分野は幅広く、個人資産管理、融資のマッチングサービス、個人投資サポート、企業の会計サポート、国際送金、クラウド家計簿などがあります。
複数のクレジットカードの機能を1枚にまとめてしまえる「ユニバーサルクレジット」をご存じでしょうか。ビットコインなどの仮想通貨もfintechです。
株式会社ソルクシーズは、fintechという言葉ができるずっと前から金融サービス業界のシステム開発に取り組んでおり、電子マネー機能を持つWindows版のオープン系クレジット基幹システムや、クレジット企業・事業向けの個品割賦システム「杯王(カップオウ)」などを展開しています。
fintech領域は、今後はSNSを通じた決済など、日常的なツールやメディアと連携しながら、よりスムーズにお金のやりとりができるように進化していくでしょう。ソルクシーズでも「ブロックチェーン」の技術を利用したサービスの研究を進めています。2017年も引き続き注目を集めそうなキーワードです。
■IoT
Internet of Thingsの略で、「モノのインターネット」ともいわれます。日用雑貨や電化製品、建物などと通信機能が合体・連携することで、さまざまな活動がより便利に、スムーズになっていくことを指します。
多くの方が所有しているIoTの製品といえば、電話とインターネットが一緒になった「スマートフォン」です。最近では、通信機能がついたテレビ、電子レンジ、冷蔵庫などが話題になりました。
また、スマホのカメラ機能や、オートロックのマンションの鍵をスマホで開けられるなど、インターネット接続できる端末のほうにモノ(カメラ、鍵)の機能が付加されることもあります。
ソルクシーズの代表的なIoT商品といえば、「いまイルモ」。人感センサーと、温度・湿度・明るさを判別するセンサーで、高齢者の見守りができるサービスです。
今後は「スケジュールを入力しておくと経路や乗り換え駅を教えてくれる時計」「火加減についてしゃべる鍋」などが出てくるかもしれません。
IT関連の動向調査やコンサルティングを行っているITRという会社が「2017年度は企業におけるIoT関連の予算や投資が増える」とレポートしており、今後も従来は考えられなかったさまざまな新商品・サービスが話題になると思われます。
「5分でわかる!話題のIT系キーワード」、第2回は【近未来編】です。