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ITトレンドレポート

5分でわかる!IT関連マーケットの近未来予測2023 ③IoT

ITトレンドレポート

ニーズ上昇中の最先端技術について、3回にわたって今後の展開をレポートする「近未来予測2023」。エッジコンピューティング、AIに続く最終回は、モノのインターネット「IoT(Internet of Things)」です。

PCやスマートデバイスに限らず、身の回りにあるさまざまなモノをインターネットに接続するIoTの国内市場は、2015年から急速に成長を遂げていきました。IDC Japan は、2021年から5年の年間平均成長率を2.8%と算出し、2026年には6兆7667億円の市場になると予測しています。

新型コロナウイルスの感染拡大時には、遠隔監視による工場の自動化・エネルギーコストの削減といった需要や、政府支援施策の充実から、製造業・公益事業・小売・運輸を中心に多くの企業がIoT投資をスタートしました。

今後は、IoTプラットフォームをはじめとするソフトウェア&サービスへの投資が加速し、2026年には2つの市場を合わせたシェア率が50.3%に及ぶ見通しです。エッジコンピューティング・AI・クラウドの技術発展と導入コストの低下や、5Gの普及も追い風になるといわれています。

IoTの需要が特に高まっている分野のひとつは、ヘルスケアです。例えば、リストバンド型や衣料型のウェアラブルデバイス。心拍数・睡眠の時間と質・消費カロリーなどを計測してアプリに転送することで、データを可視化したり、生活習慣のアドバイスをしたりと、健康管理ができる製品です。

最近は、脳梗塞の再発予防のため、抗血小板剤の容器に服用時間をアラートしたり、服用履歴を保存したりする機能を搭載して、継続的な服薬をサポートするソリューションもリリースされています。

ソルクシーズが提供する見守りシステム「いまイルモ」は、生活空間にセンサーを設置。部屋の照度や温度・湿度などがわかるため、高齢者のきめ細かい生活データや異変を家族や介護スタッフがいつでもどこからでも把握できるサービスです。

カメラを使わないため、高齢者のプライバシーを侵害することなく見守りができます。蓄積されたデータは介護記録・ケアプランの作成にも活用可能です。

家電をインターネットに接続して実現するスマートホームも、注目度の高いソリューションです。音声で家電を操作したり、外出時でもスマホから自宅の状況を確認できたりするIoTデバイスとしては、スマートスピーカーとスマートリモコンの普及率が高まっています。

物流・運輸業界では、IoTソリューションの導入により貨物・コンテナの追跡、在庫・車両・サプライチェーン・物流の管理といったさまざまな工程の自動化ができるようになります。

製造業でも工場をデジタル化するスマートファクトリーの実現に、IoTは欠かせません。特に注目されているのは、既存インフラにIoTシステムを付加するレトロフィッティング。機械・設備をすべて入れ替える場合と比べて、IoTの導入にかかるコストと時間を大幅に抑えることが可能です。

加えてIT人材が不足している一般企業が、ゼロからIoTインフラを構築するケースも、今後は増加していく見通しです。

このような需要拡大にともない、適切な戦略の立案・ユースケースの開発・IoTインフラの評価・アーキテクチャの定義などを担うIoTコンサルティングサービスや、システムのシンプル化・自動化も活性化していくでしょう。

以上、全3回にわたりニーズ上昇中の最先端技術「エッジコンピューティング」「AI」「IoT」の最新動向と未来予測についてレポートしました。

今後システムエンジニアが市場価値を高めていくためには、これらの領域に関する知識・スキルの習得が欠かせなくなりつつあります。ソルクシーズのサービスにおいても重要な分野であり、これからもさまざまなトピックスをお届けしますので、ぜひご注目ください。

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