ソルクシーズグループのITコンサルタントが執筆した【ユーザー企業側からみたITプロジェクトのノウハウ本】。
この本は、目次※を見るだけで
・今、取り組んでいる / これから取り組むシステム開発のフェーズ
・システム開発で自分が悩んでいる問題
に役立ちそうなRULEを見つけることができます。
※目次は、インフィニットコンサルティングの書籍紹介ページでご覧いただけます。
今回は、現場SEに気になるRULEを選んでもらい、編集長である私:れいが読んで紹介しています。
3つめに選ばれたRULEはコレ。
● RULE45 要求機能一覧をベンダーと精査していく
自社のシステム担当となったプロジェクトマネージャーは、ベンダー側の担当者とシステムに搭載する「要求機能一覧」について打ち合わせをしていきます。
「やりたいこと」(=機能)が増えれば、この一覧の項目が増え、システム開発費用が増えていきます。機能満載の一覧をもとにした、ベンダー作成の見積書を持って報告しに行き「なんでこんなに高くなったんだ!」と経営者に怒られるのがオチ。
さりとて現場からは「この機能は入れて欲しい」といわれ、プロジェクトマネージャーは頭を抱えてしまいます。
そこでさっそうとITコンサルタントである著者の登場です!(笑)
「欲しい機能」と「作らないといけない機能」を一覧上で区別していきます。優先度を式で書くと「欲しい機能」<「作らないといけない機能」。
プラス、各機能には「その機能を開発するためにかかる費用」を記入していきます。こうして「見える化」したうえで、システムで実現する機能を選択すれば、現場とも建設的な意見交換ができます。
このほかにも予算内に納めるテクニックを紹介していますから、ぜひ本書を手にとって確認してみてくださいね。
機能取捨選択の過程を「見える化」しておくと、もうひとつよいことがあります。残念ながら“今回見送り”になった機能を、その理由とともに記録しておくと、二次開発のときに役立つ資料になります。
今回見送られた機能を希望していた部署の方も説得しやすくなるでしょう。プロジェクトマネージャーには広い目配りが必要です。
機能検討の過程を「見える化」していますか?
●『情シス・IT担当者[必携] システム発注から導入までを成功させる90の鉄則』(技術評論社) 4月11日 発売
●本に関する詳しい情報、およびご購入方法は「株式会社インフィニットコンサルティング」の書籍紹介ページでご確認いただけます。