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ITトレンドレポート

ガートナーが発表した「2024年の戦略的テクノロジのトップトレンド」をチェック!【前編】

ITトレンドレポート

毎年11月に、ガートナーがリリースする2024年のITトレンド予測。2023年11月14日に「2024年の戦略的テクノロジのトップトレンド」、15日に「2024年に向けて日本企業が押さえておくべきクラウド・コンピューティングのトレンド」が発表されています。

今回は、2024年の戦略的テクノロジのトップトレンドをチェック。重要度が高まると予測されている10大トレンドは、「投資の保護」「ビルダーの台頭」「価値のデリバー」の3つのテーマで捉えることができるそうです。

投資の保護」のキーワードは信頼・安全です。ESG(環境・社会・ガバナンス)を視野に入れたサステナブルな取り組みが注目度を高めると見られています。「ビルダーの台頭」は、システムやサービスの開発・運用に携わる人の創造力を活かし、効率よく仕事を進められるようにするための環境構築を目指しています。「価値のデリバー」は、新たな時代を築いていくトレンドと受け止めればいいでしょう。

個別のトレンドを見てみると、「AI TRiSM」「AI拡張型開発」「ジェネレーティブAIの民主化」と、今年話題になった生成AI関連のトレンドが3つ並んでいます。

AI TRiSM」は、「AI Trust, Risk and Security Management」の頭文字を取った言葉です。AIの信頼性、リスク、セキュリティマネジメントが重要視されているなかで、「AI TRiSM」は「説明可能性」「ModelOps」「AIセキュリティ」「プライバシー」の4つによって成立するフレームです。

これだけだと、何のことやらわかりにくいですね。簡単にいうと、「AIの信頼性を高めるためのシステム、ツール、手法の総称」です。

「説明可能性」は、AIの解釈や判断などについて説明できること。「ModelOps」は、AIの開発・運用を効率化し、ガバナンスやマネジメントを有効にするための手法です。

この2つに加えて、外部からの攻撃に対応するセキュリティと、内部からのデータ流出などを防ぐプライバシー保護が「AI TRiSM」の条件になります。

ガートナーは、「2026年までに、AIの信頼性・リスク・セキュリティマネジメントのコントロールを適用する企業は、誤った情報や不正な情報を最大80%排除し、意思決定の精度を高めるようになる」といっています。

AI拡張型開発」は、生成AIや機械学習などによってソフトウェアのアプリケーション設計、コーディング、テストの作業が効率化され、ソフトウェアエンジニアの生産性が高まるということです。作業はAIにまかせて、戦略設計や企画に時間を割くことができるようになるというわけです。

ジェネレーティブAIの民主化」は、言葉から内容をイメージできる人が多いのではないでしょうか。AI、クラウド、オープンソースの統合によって、多くの企業と開発者がAI対応のアプリケーションやサービスを構築できるようになります。

ガートナーは、「2026年までに80%以上の企業が生成AIのAPIとモデルを使用し、本番環境で生成AI対応のアプリケーションを展開するようになる」と見ているそうです。

このほかの7つは、AI以外のトレンドです。CTEM(Continuous Threat Exposure Management)は、企業がサイバーセキュリティリスクに対して継続的な監視と管理を行う方法を指します。

CTEMに含まれるのは、「サイバー攻撃を受けやすい重要な資産の特定」「資産が攻撃を受ける可能性の評価」「ファイアウォール、侵入検知、セキュリティポリシー策定などの施策によるリスク軽減」を推進するプロセスです。

ガートナーは、CTEMに基づくセキュリティ投資の優先順位を設定している組織は、3年後にセキュリティ侵害を1/3に軽減できるといっています。

AIの進化とセキュリティ以外で重要とされるトレンドには、システム関連の人材不足を背景とした概念や取り組みが選ばれています。「2024年の戦略的テクノロジのトップトレンドをチェック!」の【後編】では、6つのトレンドについて解説します。

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