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ITトレンドレポート

ソルクシーズSEが注目する”働き方”キーワード①OODA

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世の中とにかく働き方改革ですが、システムエンジニアのみなさまにおかれましては、しっかり睡眠をとられてますでしょうか。このたび3回にわたってお届けするトレンドキーワード企画は、働き方関連の注目ワードに絞って紹介させていただきます。

第1回は「OODA」。一瞬、またヨコ文字が増えた!とたじろいだ方が多かったのではないかと思われます。

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「太田」ではありません。「OODA(ウーダ)」です。みなさんの予想通り、4つの言葉の頭文字をとって作られた新語で、Observe (観察)、Orient (状況判断、方向づけ)、 Decide(意思決定)、Act (行動)の順に並びます。

PDCAはすっかり定着しておりますが、OODAもビジネスメソッドを示す言葉で、アメリカ空軍のパイロットが提唱した概念なのだそうです。

4つのステージについて、説明しましょう。Observeは、顧客・マーケット・自社などの状況を客観的に観察する段階です。ひととおり材料が揃ったところで行うのがOrient。当初の観察の精度が高ければ高いほど、的確な方向づけができるようになります。

Decideでは、指針に沿って具体的なプランを策定し、意志決定を行います。行動プランを遂行するのがActで、4つがひととおりまわった後は、結果をObserveして…と次のOODAループに引き継がれることになります。

さて、OODAはPDCAと何が違うのでしょうか。

PDCAは、最初に立てたプランに対して実行、検証、改善が行われるサイクルで、状況や課題が把握できているプロジェクトについて、重要なプロセスを可視化することに重きが置かれています。

「工場のラインにおけるトラブル撲滅」「Webサイトリニューアル後の運用・改修」など、ひとつのテーマを中長期的に改善する際に適切なアプローチです。

対してOODAは、わからないことがあったり想定外のことが起こりやすい新規ビジネスやサービスの開発などでも、臨機応変に対応できる手法です。

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Decideで策定したプランに問題があれば、ObserveOrientのステージに戻って施策を見直すことができます。変化のスピードが速く、多様性が高まった時代においては、OODAループによって推進したほうが的確にゴールをめざせるケースが増えているといえそうです。

OODAにおいて重要なのは、方向付けとプランにおける高い柔軟性、行動と決断のスピード、可視化できない事象に対する想像力です。

働き方改革という掛け声のなかで、組織の生産性を高めようとしたとき、プロセスの正しさより臨機応変さを重視してスピードを上げるOODAは、従来のアプローチより効果的なのではないでしょうか。

次回の「ソルクシーズSEが注目する”働き方”キーワード」は、ABW(Activity Based Working:アクティビティ・ベースド・ワーキング)を紹介します。

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