RPAに続くソルクシーズの勉強会レポート第2弾は、昨年スタートしたAI勉強会です。
さまざまなサービスでAIが活用され、顧客からの問い合わせや相談が増えている昨今。ともすると万能のように語られがちなAIについて、できること・できないことを的確に説明できるのかといわれると、心もとない社員がいるのも事実です。
スペシャリスト育成とは別に、多くのシステムエンジニアにAIについての基本的な知識を身につけてもらおうと始まったのが、この勉強会でした。
初年度のテーマは、「AIを作る」。ベーシックな技術や概念を学び、簡単なAIを作る全5回のプログラムを実施しました。2年めとなる2019年のテーマは「AIを使う」。マイクロソフトなどが公開しているAPIを活用するための知識やノウハウが身につく講座を展開しようと準備しているところです。
「昨年と同じプログラムでいくことも考えたのですが、より身近でとっつきやすいメニューにしたほうが受講者を増やせると思ったんです。例えば、数値予測。売上、集客、アポイント取得などについて、先々のデータを予測するといった内容は、顧客のシステム開発に携わるエンジニアも自社サービスの開発者も興味があるはずです」
ソルクシーズはAIの研究者を育てたいわけではないので、顧客や自社のシステム・サービスにおいてどう活用できるのかを学んだほうがいいと語るFさん。「数値予測の方法やデータ設計について学ぶことで、もっとAIを知りたいという声が増えれば、AIを作るプログラムを再度実施しようかと考えています」。
出店計画における商圏設定や消費者の行動予測など、感覚的なことを数値やロジックに置き換えるにはどうすればいいのかをつかむことによって、AIを作ってみたいという意欲が高まるのではないかと期待しているそうです。
「社内勉強会というと、社員のニーズに応えることばかりに目がいきがちですが、ソルクシーズのシステムエンジニアとして顧客の要望にどう対応すべきかを視野に入れて考えています。
その意味では、AIで何ができるかだけでなく、何ができないのかを説明できるようになることも大事。BIとの違いもわかるようにしたいと思っています」
Fさんの話を聞いて、社内勉強会の魅力は「顧客のニーズや自社の人材育成方針など、現状の課題に対応したプログラムを作れること」「業務に活かせる実践的なメニューを導入できること」だとあらためて感じました。
2019年のAI勉強会は、8月スタート予定。「部署別の参加人数を予測して的確な日程設定ができるAI」があると、準備もラクになるのですが…。