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はばたけソルクシーズグループ

OTA技術を用いたソフトウェア開発をサポート ISIDと提携したエクスモーションの強み【後編】

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EVシフトとSDV(=ソフトウェア定義車両)の技術革新が進む自動車業界で、近年になって注目度が高まった技術のひとつに、Over The Air(OTA)があります。無線通信を活用したデータの送受信によって、デバイスに搭載されたソフトウェアを更新する技術は、スマートフォンのOSのバージョンアップなどで既に活用されています。

自動運転が普及するとドライバーの負担が減り、車自体の性能よりも、快適に過ごすためのコンテンツやサービスに価値がシフトしていきます。SDVが普及していくとともに、大量のソフトウェアが必要となり、OTA開発のクオリティと効率化、優秀な技術者のニーズが高まっていきます。

エクスモーションとISIDの業務提携は、ソフトウェアファーストの時代に突入する自動車メーカー、部品メーカー、ソフトウェア開発企業のニーズに着目しており、業界の課題に応じた新たなソリューションを共同開発しようとしています。

9月に発表された業務提携内容について、まずは簡単に紹介しましょう。ひとつは、ソフトウェア開発手法のコンサルティングと開発支援システムの構築。組込みソフトウェアの開発ノウハウがあるエクスモーションが、組織・体制づくりや開発プロセスなどのプランニングをサポートし、ISIDの開発チームが仕組みづくりを推進するものです。

ただし、これだけではソフトウェア開発の質を高めるという課題は解決しません。2つめのサービスは、人材育成。ISIDはシステムインテグレーションの教育メニューを持っており、エクスモーションには製造業のソフトウェア開発に特化した技術と実績的なノウハウがあります。

現状のソフトウェア開発は、各社それぞれの手法で行われており、業界のスタンダードというべき適切なプロセスがない状態です。今回の取り組みでは、次世代に必要な人材のスキル定義やキャリアステップの明確化、ハードウェア開発人材を転身させるプロセスなどもカバーし、戦略的な人材育成を推進できるサービスを構築しようとしています。

3つめの試みは、OTAを活用した新たなソリューションの共同開発。SDVを対象としたサービスや情報提供においては、個々の車の状況を示す基本データ、位置情報や交通関連のデータなどの取り込みが不可欠です。

これらに加えて、モビリティライフを充実させる多様な情報やコンテンツを活用するためのソフトウェア開発手法を共同で作り上げ、他のサービスと合わせて提供していく方針です。

両社の共同プロジェクトは既に始まっており、OTA(Over The Air)の技術を活用するためのシステム開発のモデルと専用ツールを開発しているとのこと。

このツールを活用すれば、コンサルティングで提案した開発モデルを導入しやすくなり、ソフトウェア開発を手掛ける中小企業のニーズにも対応できます。こういったサービスを開発できるのは、エクスモーションが自動車業界の開発現場の課題を熟知し、適切なソフトウェア開発のノウハウを提供できるからです。

「組込みソフトウェア開発の技術参謀」として、自動車業界をはじめとする製造業の開発現場の課題を解決してきたエクスモーションには、もうひとつ大きな強みがあります。コンサルタントだけでなく、現場の改善を推進できるソフトウェア開発エンジニアも多数在籍しているため、開発フローや技術の各論に至るまでサポートできることです。

ソフトウェア開発のニーズが高まっている今、組織や体制、社内インフラの見直しや開発プロセスの効率化、内製人材の育成といった課題を抱えている方は、ぜひエクスモーションにご相談ください。コンサルティングや教育など既存のサービスに加えて、ISIDとの協業で開発したソリューションを提供し、日本を支える製造業の成長や改善を支援していきたいと考えています。

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