「デジタルトランスフォーメーションで日本のビジネスを導く」。ソルクシーズのDX推進についてレポートするシリーズの第2回は、グループ企業が展開する特定業界向けのサービスを紹介します。
自動車教習所のサービス改善、業務改革に貢献しているのはノイマンです。学科試験対策や道路交通法の学習ができるeラーニングシステム「MUSASHI」や、ドライビングシュミレーターなどの教材を提供してきたノイマンは、2021年5月に、オンライン学科教習ツール「N-LINE」をリリースしました。
「教習ツール=DX」といわれても、ピンとこない方がいるかもしれません。そこで、「N-LINE」の導入効果を紹介しましょう。学科教習をインターネット経由で受講可能にしたことで学習スタイルを選択できるようになり、顧客の満足度が向上。教習所に通いづらい人にとって魅力のシステムは、集客にも寄与します。
業務フローの観点では、教習所と自宅の送迎業務の負担を軽減できます。顧客の学習頻度が増えれば、早期に学科教習を修了できるようになり、回転率が上がるでしょう。講義形式の学科教習が減れば、設備投資や人件費を抑えることができます。
自動車関連では、組み込みソフトウェア開発のコンサルティングを行っているエクスモーションも、DXを推進する専門企業です。CASE関連の投資は、自動車メーカーの喫緊の課題であり、デジタルトランスフォーメーションの必須条件。ソフトウェアの品質改善にコミットするエクスモーションは、DX人材の育成もサポートしています。
イノベーション人材の発掘・育成を目的とする「DeruQui(デルクイ)」を展開するなかで見えてきたのは、DX人材の不足でした。この課題を解決すべく、2021年1月からDXを担う若手社員育成プログラム「起想人財塾」をオンラインで開催。部長・課長などの管理職向けのDX&イノベーション習得セミナーも実施しています。
ソフトウェア開発の上流工程の知識・ノウハウについて実践的に学べる「ユーリカボックス」は、順調に会員数を増やしています。今後も、自動車業界が抱えるさまざまな課題やニーズを見据えて、新たなサービスを開発していく予定です。
最後に紹介するサービスは、イー・アイ・ソルが提供する製造業DX支援。2022年2月にリリースした「状態監視/予知保全デモシステム」は、部品や機器の破損など、工場におけるトラブルを疑似環境で再現し、データを取得することができるシステムです。
※デモシステムの動画はこちら
IIoTによって、工場の管理業務の省力化や、トラブル回避によるコスト削減に貢献してきたイー・アイ・ソルは、より専門性の高い領域で「見える化による価値創出」を実現しようとしています。熟練工に頼れなくなりつつある工場を変革する新たなソリューションにご期待ください。
「ソルクシーズグループが取り組むDX推進の今」。最終回は、ソルクシーズの人材育成についてレポートします。