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はばたけソルクシーズグループ

進化する「予知保全マーケット」とイー・アイ・ソルができること

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環境は厳しいですよ。コロナ禍で景気が落ち込み、売上に直結しない状態監視に対する投資の優先順位が下がっています。半導体が不足しているのも懸念要素です。ハードウェアの調達が困難になり、部品も揃えにくくなっています。音を計測するシステムのためのセンサーなど、納期が年末にずれ込むものも出てきました

直近のマーケット環境について、厳しいと語る平澤社長ですが、その見通しはネガティブなものばかりではありません。製造業を中心に、イー・アイ・ソルが提供するサービスへのニーズが明確にあり、さらにそのサービスを進化させる方向も見えているからでしょう。

今は、次なる進化に取り組む時。予知保全・状態監視システムのスペシャリストとして、データの計測を強みとするイー・アイ・ソルの取り組みについて聞きました。

中長期的には、予知保全のニーズは高まっていくと見ています。製造業の労働人口は減っており、現場は人手不足です。なかでも熟練工の引退は大きなリスクとなっています。製造ラインにおいて、属人化している業務のデジタル化が急務です

製造業の課題であるミス・トラブルの撲滅や業務効率化。イー・アイ・ソルは、データ計測に加えて、その加工や分析のクオリティに自信があります。景気回復による工場の稼働率向上は、顧客のシェアを高めるチャンスとなる、と考えています。

とはいえ、いずれ景気はよくなると楽観視できる状況ではないのも事実です。平澤社長は、市場が縮小するリスクも見据えて、サービスの高付加価値化を推進しようとしています。

今後のテーマは、解析の強化です。状態監視の枠を広げたいと考えています。例えば、超音波。温度や湿度を計測する技術を持つ会社は他にもあるので、当社では、特殊な監視・より専門的な領域を深掘りします。

たとえば、ポンプやモーターを接続する金具のひび割れは、企業にとってインパクトが大きいトラブルです。これを超音波で見える化できれば、導入検討での優先順位は上がるでしょう

今年2月にオフィスに設置したデモシステム(疑似プラント)も、高付加価値サービスのひとつです。実際のデータを把握するべく、現場に計測システムを入れても、ひび割れはすぐには起こりません。しかし、デモシステムでは、発生に至るプロセスを試験的に出現させることができます。デモによって状態とデータを見ていただければ、お客様の納得感と導入意向を高められるというわけです。

デモシステムの検討から構築まで、かかったのは半年。「今年から来年にかけては、ソリューションを強化したいと思っています。そのための新サービスや新技術の検討を始めています。技術とマーケットの両面で検証を重ねたいので、それぞれに人材をアサインしました。テーマによっては、大学の研究室やニッチなサービスを手掛ける企業など、スペシャリストと組むことも検討しています

景気の回復や顧客ニーズの高まりというコントロールできないものに頼らず、自ら価値を生み出すことによって顧客を獲得しようとするイー・アイ・ソル。来年には、新たなサービスに関するニュースを目にすることができるかもしれません。

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