ノイマンが提供する自動車教習所の学科試験対策e-ラーニングシステム「MUSASI」が、4ヵ国語対応スタートと発表したのは2019年10月。従来の英語、中国語に加えて、ヴェトナム語とポルトガル語を選べるようになりました。
今までのニッポンの感覚をベースに考えると、フランス語、ドイツ語、イタリア語などヨーロッパ]言語や、韓国語のほうが先なのでは?という声もありそうですが、ヴェトナムとポルトガルを優先したのはなぜでしょうか。
その答えの一端は、現在の日本における運転免許の取得事情にあります。
法務省が2019年10月に発表した「令和元年6月末現在における在留外国人数」の速報によると、上位5ヵ国は中国(786,241人)、韓国(451,543人)、ヴェトナム(371,755人)、フィリピン(277,409人)、ブラジル(206,886人)となっています。
前年末比で増えている順番に並び替えると、ヴェトナムが112.4%、中国が2.8%、ブラジルが2.5%。ヴェトナム語とポルトガル語を話す人々が、永住・技能実習・留学などの目的で数多く入国しているのです。
この状況を受けて、外国語で学科試験を受けられる県が増えています。
英語は全都道府県で対応、中国語は36都道府県。次いで多いのがポルトガル語で、北関東や東海・中部・関西を中心に21府県が対応可能となっています(2019年4月現在/教習所によっては対応不可もあり)。
受験者の1/3以上が外国人という教習所もあり、「MUSASI」のポルトガル語対応は、最新のニーズを捉えたサービスというわけです。
一方、ヴェトナム語対応を行っているのは、神奈川県と奈良県のみ。「なぜヴェトナム語?」という疑問については、ノイマンの取り組みに目を向けると理解できます。
2015年に、ヴェトナムで自動車教習所事業を行う「VNJ.STOCK.COMPANY」の株式を取得したノイマンは、教育システム支援や技能教習で使用する教習車の導入などといった形で自動車教習事業を共同推進中。
ヴェトナムは、交通に関する法規や教習所のスタイルが日本と似ており、「MUSASI」で培ったノウハウが活かしやすいというメリットがありました。
日本では、ヴェトナム語対応の教習所はまだまだ少ないのですが、来日するヴェトナム人が急増しているなかで、今後は自動車免許取得のニーズも高まるでしょう。
現地でも日本でもニーズがあるヴェトナム語の教材開発は、ノイマンの製品・サービスを利用するユーザーの裾野を広げるプロジェクトのひとつです。
こういった取り組みが、日本とヴェトナムやブラジルとの距離を縮め、両国との交流がさらに活発になるといいですね。ノイマンの次のニュースを楽しみにしております。
それでは、このへんで、Até mais!(またね!)
★ 詳しい機能や利用プランについては『MUSASI』公式サイト でご確認ください ★