ものづくりの現場でスペシャリストとして活躍するのか、マネジメント側にまわって事業やプロジェクトを動かすのか。IT業界、とりわけシステムエンジニアのみなさんにとっては、長年語られ続けている重要なテーマです。
なりたくない派は「現場がやりがい」「人の面倒を見るのは苦手」、なりたい派は「大規模プロジェクトを仕切る醍醐味」「多くの人と関われるのがおもしろい」などなど、さまざまな理由があるようですが、ソルクシーズのリーダーたちはどんなキャリアを描いているのでしょうか。
ご本人たちに聞いてみるのが手っ取り早いということで、まずは「なりたくない派」のEさんと話してみました。「管理に特化するか、技術に特化するか、という話ですよね」。リーダーとして、後輩の面倒を見ているEさんですが、マネジメントだけをするポジションには抵抗があるようです。
「責任領域と待遇がリンクするのは理解しています。プロジェクトマネージャーや管理職をめざしたほうが、給与が上がる可能性が高いですよね。でも、自分は技術が好きなんだと思います。調整ごとには、ネガティブな面がついてまわるけど、技術にネガはないですから」
30代になり、新しい技術の情報により注目するようになったとのこと。「新サービス、新バージョンの発表や、多様になったクラウドサービスについては、ひととおり把握するようにしています」。
インターフェイスの設計や改善に携わっていた経験があるため、デザインやフロントなど「画面で見えるもの」に興味があり、自分で動画を編集することもあるそうです。
「会社よりも仕事やプロジェクトにこだわりたいという気持ちが強いんでしょうね。大きいプロジェクトは工夫の余地が小さいのでストレスを感じることもあるけど、少人数でものづくりするのは楽しいです」
管理職にはなりたくないというEさんですが、管理職として活躍している人については、「凄いな」と思うそうです。
「お客様への説明能力や、多くの社員やパートナーを束ねていく力がある人は尊敬しています。いかにも管理職に向いている人って、いますよね。いずれはプロジェクトマネージャー、部長と昇進していくんだろうなと思う同期もいます」。
現場で汗をかきながらチームを動かすリーダーや、小規模プロジェクトを仕切るぐらいが性に合っているのかもしれない…。技術の世界を楽しみたいと語るEさんに、迷いは感じられませんでした。
次回は「なりたい派」のSさんを紹介します。