「デジタルトランスフォーメーションで日本のビジネスを導く」。2021年より、ソルクシーズはDXを推進していく姿勢を明確に打ち出しています。変化のスピードが加速し続けている今、最前線でお客様のシステム開発を手掛ける社員は、どんな思いをもって仕事と向き合っているのでしょうか。
ソルクシーズで活躍するシステムエンジニアに、仕事とキャリアについて本音を語ってもらうインタビュー企画の第1回は、銀行のシステム開発プロジェクトに携わって10年になるNさんに話を聞きました。
「入社してからしばらくは、1年単位でさまざまな開発プロジェクトにアサインされていました。その頃は、会社に対する帰属意識が薄かったかもしれないですね」
お客様のパッケージソフトの開発や、テクニカルサポートなどの経験を積んで30代になったNさんにとって、現在のお客様との出会いは仕事観が変わるほどの大きな転機でした。
まかされた仕事は、銀行の業務支援ツールの開発。新しい商品・サービスを展開する際に、売上の集計や業務管理ができるシステムをスピーディーに構築してほしいというオーダーです。
「システム開発やデータベースの知見があったので、アサインされたのだと思います。当初は、ひとりで対応していました。お客様にとって前例がない業務のシステムを、金融の知識がない人間が開発するという話で、まずは業務の目的や流れを理解するところからのスタートでした」
困ったときは、お客様に聞くしかありません。「一緒に作り上げる感覚でしたね」。3年めに、ようやく2人のチームになりました。最初の5年で構築した業務システムは、外貨関連、投信など100種類以上。半年後にサービス開始と決まっていた住宅ローンの対応拠点のシステム開発が、最も難しい仕事だったそうです。
「最も大事なことは、お客様の要望を正確に把握し、いかに叶えるか。やっていくうちに、サイトの画面や帳票類などオーダーされたものをビジュアル化して確認し、製造するという流れができました」
今でいえば、アジャイル開発。小さく作って育て、商品・サービスの売上規模が大きくなったら、基幹システムに合流させるというのが基本的な考え方です。
「困っている人を助けられる仕事だったので、やりがいを感じながら走ることができました。年を追うごとにお客様のご要望が増えたので、プロジェクトの規模も徐々に大きくなって、現在は社員と外部パートナーを合わせて12人のチームに成長しています」
若手のシステムエンジニアがアサインされるたびに指導をまかされ、プロジェクトリーダーとしてチームを取り仕切るようになったNさん。今でもスペシャリスト志向で、テクニカルサポートの仕事が向いているといいながらも、会社や組織に対する考え方は変わったようです。
「プロジェクトリーダーになってからは、会社全体のことを気にするようになりましたね。組織を改善するためには、横のつながりが大事なので、リーダー会で密に情報共有をするようにしています。率直に話せる会社にしたい」
これからも、お客様のオーダーに応えていきたいというNさんに、DXについて聞くと、こんな答えが返ってきました。
「何をするにしても、目的を見誤らないことが大事だと思います。DXも本質は、会社、組織、人間の目的を実現するための手段です。お客様が何をめざしているのか、どうなりたいのかをしっかり理解して、最適な提案をするということ自体は今までも変わらないですね」