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ITトレンドレポート

意外な街で秘かに進化中!ニッポンのスマートシティ最新動向

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環境問題、少子高齢化、経済の減速、公共サービス・インフラの品質低下、災害対策…これらの課題を解決して市民の生活の質を高め、サステナブルな社会を構築するためのソリューションとして、世界各地で「スマートシティ構想」が進められています。

スマートシティ構想はICT・IoT・AI・自動運転技術といったテクノロジーや、データを活用することで、都市機能の効率化・最適化を図る取り組みです。

実は日本でも福島、鳥取、岡山、和歌山、栃木など、意外な街でスマートシティ化が進んでいるのをご存じでしょうか。この記事では、日本で推進されているスマートシティの最新動向をレポートしていきます。

スマートシティの取り組みの主体は、海外では民間企業が中心です。対して、政府主導でさまざまな取り組みが進められているのが日本のスマートシティの特徴となっています。

2016年、日本政府は仮想空間と現実空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題を解決する未来社会「Society5.0」の概念を提唱しました。この「Society5.0」を実現する取り組みのひとつにスマートシティを位置づけ、補助事業や官民学連携の体制構築を推進しています。

さらに、2021年には新たな国家戦略として「デジタル田園都市国家構想」がスタート。都市部だけでなく、地方でもスマートシティを実現する取り組みが活性化しました。

たとえば福島県会津若松市が推進する「スマートシティ会津若松」では、市民の暮らしを便利にするヘルスケア・行政サービス・教育などのデジタルサービスを提供するとともに、オンラインのコミュニケーションプラットフォームを使って情報発信や意見募集を行い、取り組みの活性化を促しています。

また、こども食堂への寄付など地域に根ざした取り組みに参加できるデジタル地域通貨「会津コイン」を発行するなど、先進的な取り組みを実施中です。

鳥取県は文化・歴史・観光・芸術・SDGs・建設などのデータを統合的に管理する基盤を構築。地域を支える「人」にフォーカスした、「人づくりDX」構想に取り組んでいます。

2024年3月には、メタバース上に鳥取砂丘・大山・白壁土蔵群など鳥取ならではの空間を体験できる「バーチャルとっとり」をオープンしました。就職支援や参加者が動画・チャットで情報発信できるコミュニティスペース、イベントスペースなど、観光・移住・就職による関係人口を創出するための機能を搭載しています。

人口約1400人の岡山県西粟倉村では「百年の森林構想」を立ち上げ、村面積の約95%を占める山林の価値創出を推進中です。

観光ツアーや森林斡旋のマッチングサービス、自然を題材にした生涯学習といったデジタルサービスを拡充。村の気温・雨量・交通に関するデータを、モビリティサービス、行動変容プログラム、インフラ整備、防災・事故防止などに活用しています。

和歌山県の白浜町では、2023年に「白浜町DX推進計画」がスタートしました。

具体的な取り組みのひとつが人気スポット・白良浜のシーズンオフの活性化です。「SHIRARAHAMA LIGHT PARADE by FeStA LuCe」というイベントの開催地にFree Wi-Fi環境を設置。観光客の行動データを収集・分析することで、新たなサービス提供や利便性向上をめざします。

栃木県の那須塩原市は2022年に「DX推進戦略」として、「市民サービスの利便性向上」「行政の業務効率化と働き方改革」「地域社会におけるDXの促進」という3つの基本方針を掲げました。

行政手続のオンライン化・デジタル化やアプリを利用した情報提供といった市民サービスの改善に加え、行政業務のデジタル技術(AI・RPA・クラウド)や、テレワークの導入などにより、職員が働きやすい環境構築に取り組んでいるのも特徴です。

以上、日本のスマートシティ最新動向について解説しました。

スマートシティをはじめとする地方創生を円滑に推進していくためには、行政の取り組みだけでなく、企業・市民の連携も欠かせません。

このような課題意識から、内閣府は広範なステークホルダーが連携するための「地方創生 SDGs 官民連携プラットフォーム」を設置。SDGsを原動力としたパートナーシップにより、地域課題の解決や地方創生を推進しています。

「DXで日本のビジネスを導く」をビジョンに掲げるソルクシーズグループも、2021年にこのプラットフォームに参画しました。

ソルクシーズグループは「FinTech」「クラウド」「IoT」「AI」「CASE」の知見・技術力に強みがあり、地域企業のDX推進に貢献することが可能です。加えて、健康長寿、働き方改革、地域金融 × ブロックチェーン、モビリティ、状態監視をはじめとしたIoT活用による労働生産性向上など、地方創生とのつながりが深い事業領域にも長年携わっています。

IT業界の就職・転職を考えていて、スマートシティや地方創生といった社会貢献性の高い仕事に興味があるという人は、ぜひソルクシーズの採用情報をチェックしてみてください。

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