経営陣や事業部長に「イノベーションを起こせ!」とハッパをかけられ、テンションが上がりつつも不安を膨らませているシステムエンジニアのみなさん、「IoTイノベーションチャレンジ」というイベントをご存じでしょうか。
「JASA(一般社団法人 組込みシステム技術協会)」が主催し、実行委員会が運営する人材育成コンテストで、IT業界を牽引する人材の発掘・育成を目的としています。
従来はハッカソン形式で行われていたのですが、2018年に人材育成・教育にシフトするという意図をもって現在のスタイルにリニューアル。
コンテストの概要を簡単に紹介すると、「国連が採択したSDGsの17目標(169ターゲット)から課題を設定し、IoTを活用した企画を提案する」ということになります。
2019年は、ソルクシーズグループのエクスモーションが「スマホアプリで訪問の事前アポイントを取れる セキュアコンタクト」をプレゼンし、準優勝。惜しくも(?)決勝に残れなかったソルクシーズチームは、2020年は2チーム体制に増強してリベンジを誓ったのであります。
「SolBrains」と名付けられたチームは、「買い物がスムーズになる商品感知機能付きエコバックカバー」を提案。
メンバーのTさんに企画趣旨を聞くと、「スーパーに行くと、レジで待つ時間が長くなりがちで、買い物カゴからエコバックに移したりするのも面倒ですよね。エコバックに商品の値段を登録・計算してくれるカバーをかけると、手元の商品を把握でき、バッグに入れたままでレジを済ませることができるという企画です」と、丁寧に教えてくれました。
もうひとつの出場チームは、4人のメンバーの頭文字を取った「KIYOMASA」。「テレワークしている上司や同僚に、今ちょっといいですか…と話しかけやすくなる“相手の状況検知システム”」を検討。
昨年のイノチャレにもトライしたKIYOMASA のSさんによると、「まずは、パソコンの前にいるかどうかわかる。誰かと話しているか、どんな表情をしているかもわかる。そうすると、イライラしている人や電話している人にうっかり話しかけずにすみますよね」という企画だそうです。
8月17日に、企画設計のスタートとなるチームビルディングワークショップを実施。9月11日まで自由に受講できるオンラインセミナーが開催され、9月下旬にはセミナー講師や審査員のアドバイスを受けられる相談会がありました。
「時間がないなかで、どういう企画にするか、とアイデアを固めるのがいちばん難しかった」と振り返るTさん。「何をするのか、どこから手をつけるのかを決めるのに時間がかかった」というSさんのチームは、自分たちが仕事しているなかで解決したいことにこだわったそうです。
「来週相談会なのにアイデアが詰め切れてない…」という修羅場を潜り抜け、審査員のアドバイスを受けて企画を具体化し、いよいよ10月末の審査へ。
ソルクシーズの2チームは、11月の決勝大会に進めたのでしょうか。次回、結果発表!