DXで日本のビジネスをサポート|ソルクシーズ公認ブログ

ソルクシーズの製品・サービス

健康寿命延伸をめざす 「生活リズムアシスト いまイルモ×Kebbi Air」が 実証実験スタート!【後編】

ソルクシーズの製品・サービス

介護施設で実証実験中の新サービス「生活リズムアシスト いまイルモ×Kebbi Air」について、担当者にインタビュー。【前編】ではサービスのコンセプトと立ち上げた理由、導入の経緯について語ってもらいました。

【後編】では引き続き、サービス化に向けての苦労と今後の展開などについて掘り下げていきます。

断続的な取り組みだったこともあり、Kebbi Airの採用から2年以上という、長い時間がかかった今回のサービス開発。担当者の2人に構想実現のために苦労したことを振り返ってもらいました。

当初はKebbi Air(ロボット)だけにとらわれず、他のデバイスにも移植しようと思っていました。Androidベースであればスムーズに開発できると考えていたのですが、専用のハードを使っていることでかなり難しかったです。

いまイルモと連携させるノウハウは得られたので、ほかのロボットへの対応時にもそれを生かせると思いますが、新たな設計は必要になりそうです」(Kさん)

Kebbi Airを安定的に稼働させるのも、技術的な難しさがあったといいます。

ロボットを安定稼働させるのは、もともとすごく難しいんです。Kebbi Airのようなコミュニケーションロボットは、一般的に24時間ずっと動き続けることを想定して作られていません。今回の実証実験でも、安定性の確認は大きな目的のひとつでした」(Mさん)

サービスのリリース後は、ホームページを通じてユーザーに向けた訴求をしつつ、さらなる機能の実装や使いやすさの向上を図ろうと計画しています。「いまイルモ×Kebbi Air」の強みを聞くと、「コストパフォーマンスと安心感」という答えが返ってきました。

福祉関連のロボットのなかには、50万~60万円というものもあります。『いまイルモ×Kebbi Air』は、15万円以内で購入できるので、介護事業者の方々には安いといわれます」(Mさん)

加えてサービスの内容については、実用性を重視しました。

高齢者の生活リズムをサポートするのが目的であり、最大の差別化ポイントでもあります。コミュニケーションだけなら、癒し系のロボットが既にあります。しかしそれを訪問介護施設で導入しても、すぐに飽きられてしまうでしょう。使い続けてもらうためには、会話ができるだけでなく、実用性の高いものであることが重要です」(Mさん)

今回のバージョンでは、高齢者にありがちな薬の飲み忘れの防止や、外出・就寝などの行動予定を伝えるなど、健康な暮らしを続けるための情報面のサポートを充実させています。安心・安全にもこだわり、あえて生成AIの搭載は避けたといいます。

生成AIは発展途上で、事実ではないことを伝えたり、不適切な発言をしたりするリスクがあります。見守られる人や見守る人に迷惑をかけないサービスであることにこだわり、設定したメッセージだけを伝える仕様にしています」(Mさん)

安心してサポートしてもらえるはずのロボットが、想定外の動きをしてはお客様に迷惑をかけてしまいます。そういうことが一切ないといえる動作とコミュニケーションに絞り込みました」(Kさん)

最後に、今後の展開について聞くと、「双方向でのコミュニケーションを実現させたい」(Kさん)とのこと。ロボットから情報を伝えるだけでなく、話しかけたら答えてくれる機能は高齢者の親近感や好感度向上につながります。

朝、起きたのをセンサーが検知したら、Kebbi Airが『おはよう』と声がけするなど、いまイルモとの連携も強化していきたいと思っています。万歩計やヘルス管理などのツールと連携するためのインターフェースも取り入れていきたいですね」(Mさん)

手足などを動かせるロボットは、視覚的に表現できることが多い。画面しかないシステムと比べると、できることが多いのではないかと思っています。利用現場からのフィードバックをいただいて、使用感としての品質を上げたいです」(Kさん)

『健康寿命』と『生活リズム』をキーワードに、高齢者の豊かな生活を実現する「生活リズムアシスト いまイルモ×Kebbi Air」。今後の動向にも目が離せません。

タイトルとURLをコピーしました