ひとことで「システムエンジニア」といっても、事業・組織・プロジェクトによって、役割はさまざま。ソルクシーズグループのSEのみなさんにお話を伺い、多様な仕事内容や働くスタイルを紹介したいと思います。
会計パッケージ「SuperStream-NX 」を提供する部署で活躍するDさんは、固定資産関連のモジュールからインフラ、サーバーまで、サービス導入や保守の業務を幅広くカバーしています。
一般会計、人事給与など業務別のモジュールを基本パッケージに組み込むこのサービスは、お客様が求める機能と組み合わせが多岐に渡るため、サービス全般に熟知しているDさんの存在は重要です。
「少人数の組織で、それぞれのメンバーが個別に担当顧客を持っている中、すべての顧客案件で、見積もりやセットアップを精緻にできるのは自分だけです」
競争が激しい分野なので、新規顧客獲得となるとコンペになりやすく、導入時のスピードとコストや、保守の手厚さがポイントになります。
ソルクシーズ(当時 エポックシステム )に入社してすぐに、このサービスを取り扱うことが決まり、23年の長きに渡って導入を手掛けてきたDさん。お客様から評価されるのは、スムーズな導入と保守の手厚さだそうです。
地味な作業が多い保守のサービスをないがしろにしないと決めて取り組んできたことが、新しい商談に結びつくのはシステムエンジニアの醍醐味のひとつ。同じ商品を扱う他社が手掛けてスピード導入に失敗した際に、最速でフォローして喜ばれたこともあります。
「長年担当していることが業界内に知れ渡っているので、パッケージ開発メーカーから直々にお客様を紹介されることもあります。うれしい瞬間のひとつですね」
若い頃はプログラマーひと筋でいたかったDさんですが、「会計パッケージを担当してきたことで、さまざまなことを学べたのがよかった」とのこと。
お客様の組織や業務を理解しなければ適切な対応はできず、周辺のシステム、オラクルをはじめとしたデータベース、ハード関連、プロジェクト管理などの知識やノウハウを幅広く押さえなければなりません。
「会計パッケージだけやってきたというよりは、会計パッケージの仕事を通じて常に新しい知識・技術に触れてきたという感覚です」。
システムエンジニアをめざす人に対して、大事なことを伝えてほしいとお願いすると、「コミュニケーション」「わからないことはまず自分で調べる」「自分にまかせろといえるような強みを持つこと」と語ってくれたDさん。
自分にしかできないことを次の世代に伝えていくことが、次なる「新しいこと」だそうです。