独特の業界用語や隠語、怪しい英語・造語・略語などなど。IT業界のビジネスシーンには、日頃は使わないさまざまな言葉が飛び交います。
システムエンジニア1年生だと言葉の意味がわからず、会話についていけないというシチュエーションもあるかもしれません。
そこで今回は、「IT業界用語・隠語辞典」と称して、3回にわたりSE1年生が知っておきたい代表的な業界用語や隠語を紹介します。
第1回目は「ヨコ文字編」です。ぜひ最後までご覧ください。
コンセンサス
コンセンサスは「合意」「同意」を意味する言葉です。「取引先からコンセンサスをとる」といった使い方をします。企業によっては、関係者への根回しを指す場合もあります。
アジェンダ
「アジェンダを作成しておいて」と言われたら、会議で話し合うべき「議題」「トピック」のリストを指す場合が多いでしょう。会議におけるムダな時間を減らす必須アイテムです。
ボトルネック
ボトルネックは、業務やプロジェクトの妨げになっている工程や要因です。業務遂行や生産性向上を目指すためには、ボトルネックの解消が欠かせません。「人員不足がネックだよね」と省略して使われるケースもあります。
フィックス
フィックスは「固定」「確定」を意味する言葉です。たとえば「C案でフィックスした」と言った場合、いくつかの企画案から最終的にC案が選ばれたという意味になります。
ナレッジ
会社にとって価値のある知見・事例をナレッジと言います。業務の質・効率を底上げしたり、ミスの再発を防止したりするためには「チーム内でのナレッジの共有」が重要です。
ベストプラクティス
業界・事業における「最良の事例」や業務における「最良の方法」を指す言葉。ベストプラクティスを知れば、業務改善やサービスの品質向上に役立てることができます。
リスクヘッジ
リスクヘッジとは、将来的に発生しうる危機や損失・トラブルなどのリスクをあらかじめ予測して、対応すること。リスクを100%予測・回避できない場合でも、ダメージの軽減を図る対策が有効なシチュエーションは少なくありません。
KGI・KPI
事業やプロジェクトにおける成果を評価するための基準です。KGIが売上高・成約数・利益率などの目標を数値化するのに対して、KPIでは目標達成の過程でクリアすべき数値を明確にします。
PDCAサイクル
事業やプロジェクトを改善していく手法です。KGIやKPIを指標にPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)を順番に実行。再びPlan(計画)に戻るというサイクルを繰り返します。
セグメント
主に市場分析で使われる用語で、特定の特徴を共有するグループを指します。たとえばニーズや購買行動・情報の取得方法などのセグメントに分けて施策を検討すれば、ターゲットを絞ったアプローチが可能になります。
マイルストーン
マイルストーンは、プロジェクト実施期間の特定の地点に設けられる目印。日付と具体的な工程や成果物・イベントなどを紐づけることで、進捗具合を管理します。たとえば「次のマイルストーンまでにコンセンサスを取っておいてください」というように使います。
第1回は、IT業界の会議で飛び交うヨコ文字について、代表的なものを紹介しました。次回は【造語編】。よりコアな専門用語を深掘りしていくので、ぜひチェックしてみてください。