エクスモーションが提供する、ソフトウェア開発の学習プラットフォーム「ユーリカボックス」。自動車業界や医療機器業界のコンサルティングを手掛けるエクスモーションが開発したプログラムは、USDM、モデルベース開発、派生開発などの上流工程の技術とノウハウを実践的に学ぶことができます。
4月にマーケティング担当となったSさんは、「サービスのメリットをいかに速くわかりやすく伝えるか」というテーマをもって、集客施策の改善に着手しました。最初に手掛けたのは、コンテンツの充実化。サービスを利用している会員向けのコラムをオープンにして、来訪者も読めるようにしたのです。
「それまで会員限定だったコラムは情報の密度が濃く、エンジニアにとって有益な情報が詰まっていると感じたので、新規で制作するよりもオープン化のほうが早いと判断しました」
ただ内容を流用するだけでなく、記事のタイトルにもこだわったというSさん。ターゲットのニーズに合ったキーワードや表現を選ぶことを心がけ、信頼性が高い情報であることが伝わるようにもしました。8月までに60本を掲載するという目標を立て、地道に更新し続けたといいます。
コンテンツと合わせて、ディスプレイ広告やメールマガジンの見直しも実施。「ユーリカボックス」に関する“説明”が多かった広告は、視覚的な表現を充実させることなどで、より速く理解できるように工夫しました。
入社してすぐに、さまざまな改善策を実施することができたのは、会社のカルチャーによるところも大きいというSさん。入社する前は、「IT企業はインテリが多く、ビジネスライクで冷たい人の集団」という先入観があったのですが、エクスモーションは真逆だったそうです。
「物腰が柔らかくて温かい方が多く、入ったばかりの社員でも意見しやすい雰囲気でした。働き方改革も進んでいて、希望に沿った勤務体系を用意してもらいました。環境も人もよかったので、ポジティブに課題に向き合えたのだと思います」
「ユーリカボックス」は、日本のデジタル人材育成に寄与するサービスで、社会貢献できると思えることもやりがいにつながっています。7月には、大学・高専・専門学校の教職員や学生を対象とする「ユーリカボックスアカデミックパック」の提供がスタート。今後はさらに、「エンジニア育成によって企業を活性化」といったメッセージで、経営層や管理部門の責任者にアプローチしていくことを強化したい、と考えているそうです。
「エンジニアとして長く活躍するためのノウハウがギュッと詰まっているのがユーリカボックス。情報が溢れる現代社会でより的確にターゲットと接触するために、ウェビナーの定期開催など新たな施策についても検討していきます」。サービスの価値をより早く、わかりやすく伝えるという軸はブレることなく、Sさんのチャレンジは続きます。