これからのソルクシーズに必要なのは、どんな人材なのか?産業第一SI部の金原部長へのインタビュー前編では、新卒採用・中途採用それぞれに求めるものについて語ってもらいました。
後編のテーマは、コロナ禍の影響と時代の変化について。金原部長の悩みのひとつは、「テレワーク時代の新人教育」です。
「産業第一SI部は、昨年の春に新人2名を受け入れたのですが、やはりオンラインによる指導には限界があると感じました。
担当業務をひととおり覚えるまでは、現場で手取り足取り教えたほうが効果的です。同じ情報量を伝えるにも、オンラインだと時間がかかるんですよね。お客様やパートナーとのやりとりも、現場に居合わせたことがあるかないかで変わってきます」
コロナウイルスの感染拡大から1年を経て、昨年入社の新人はOJTが増え、お客様のオフィスで仕事を覚える機会も得られているとのこと。現場経験の有無によって、成長のスピードが変わるということを如実に感じているそうです。
「私の部署は保守開発が多いので、オフィスに足を運んで働く時間がメインになりがちです。ソルクシーズ全体を見渡すと、テレワーク比率が8割を超える組織もありますね。自らスケジュールや業務を管理することに慣れるのも大事ですが、報告・連絡・相談が的確にできるようになるためには、先輩と一緒に働ける環境のほうがいいと思います」
テレワークが日常となっていくなかで、金原部長が痛感したのは現場の大事さだけではありません。「目標管理と評価の見える化は重要ですね」。
何を実現するために取り組んでいるのか。そのためには、どんな思考と行動が必要になるのか。現状は何ができていて、何が足りなくて、今後どうしていけばいいのか。こういったことを、今まで以上に丁寧に伝えていかないと、会社に対するエンゲージメントが上がらないと考えるに至りました。
「周りの人間が、こんなふうに期待しているということをちゃんと伝えなければいけません。例えば幹部候補であると意識させたうえで、現在の能力を具体的に評価しながら、どう伸びていけばいいのかを明示してあげるとか。
オンラインのコミュニケーションが増えた今だからこそ、プラス思考になれるような啓蒙をしていくべきだと思います」
文句をいわず、自発的に動いている優秀な社員に対して、客観的な自分の立ち位置が見えるようにしてあげたいという金原部長。
業界に精通したシステムエンジニアを育てるためには、長期的な視座で人材を育成しなければならないと考え、日々のコミュニケーションに取り組んでいるそうです。