2015年8月25日 曇り空で雨を思わせる三田の午後。
港勤労福祉会館で株式会社ソルクシーズ(以下ソルクシーズ)主催の『マイナンバー対応セミナー』が開催されました。
企業の管理系部署の方を対象にしたセミナーで、29社34名のみなさまに参加いただきました。各企業でどのようにマイナンバー制度に対応したらよいのか、ポイントを絞って具体的に説明するセミナーです。
さらにソルクシーズが開発・提供しているマイナンバー収集・保管サービス【マイコレキーパー】を、実際に利用する側であるソルクシーズの総務部が利用シーンをデモンストレーションするという流れです。
●まず基調講演は、社会保険労務士法人ケーズ・インテリジェンスの小林京子先生。
企業が対応することになるマイナンバー制度の基本から実務までを丁寧に聞きやすい口調でご説明いただきました。
~制度を知るには内閣官房のwebサイトを見ることが基本です。このサイトの情報がマイナンバーの最新の正しい情報になります。制度に対応するために企業が何をする必要があるのか、このサイトをチェックすることで最新の情報が網羅的にわかります。
~さらに、企業の管理部署として使えるツールもあります。たとえば、企業が従業員に対してマイナンバー制度の説明をする際には、このサイトにある動画を見てもらうのが早くて確実です。
というように、適切で有効な内容の話が続きます。
~マイナンバーの収集保管を考えるとき、企業規模が10人程度の規模の会社では日本法令の「従業員用マイナンバー取得・保管セット」を利用すると、3,000円程度で収集用封筒から保管用バインダーまでそろえることが出来ます。
~ただ、それ以上の人数の企業では、システムを利用することを、コスト的にもセキュリティ面でもお勧めします。
一定規模以上の企業がマイナンバー対応をする際にはシステムを利用するのは必須のようです。このように具体的な話が続き、企業のマイナンバー収集の話へ。
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社員がマイナンバーの収集に応じない際には、どうするのか?
-「法的に社員が会社に教える義務はないから、基本的にはお願いするしかありません」とか、
社長が怒って“それなら懲戒免職にする!”と言ったら出来るのか?
-「できません」とか。
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このようなトラブルの起こりうる場面の説明もあり、興味深い話が満載の基調講演となりました。
●次はいよいよ【マイコレキーパー】のデモ。
開発担当であるソルクシーズ:ソリューション部の滝川部長が説明し、総務部の日裏氏が操作します。
【マイコレキーパー】にログインし、まずは管理者画面の説明から。
→ 管理者画面では、一覧形式で「マイナンバーを登録していない社員」「管理者による本人確認が済んでいない社員」がわかります。「未登録」の社員にはメールで督促することも出来ます。
→ 管理者は、送られてきた社員の「マイナンバー」と「マイナンバー通知カード」「本人確認資料※」の画像を見て、間違いがなければ“確認済み”のステータスにします。
※免許証等
【マイコレキーパー】がセキュリティを最重要視していること※ など【マイコレキーパー】の特徴や操作が簡単であることを強調していました。
※特にマイナンバー部分は、システムとは別の場所に保管し、さらに暗号化もしている。
●次に社員がスマホでマイナンバー通知カードを撮影して登録するシーン
→ スマホのブラウザでマイコレキーパーのサイトにログインします。
「マイナンバー」を入力し、「マイナンバー通知カード」「本人確認資料」の写真を指定して「登録」をタッチすると、サーバーに登録されます。社員がすることはこれだけです。
登録された情報を管理者画面で確認してみます。この社員の状態が「登録済」になっています。さらにその内容を確認すると「確認済み」の状態になります。以上で登録は完了です。
●オペレーション動画●
確かに簡単でした。特にスマホでの操作は、家族分を登録しても数分で終わるでしょう。
これでセミナーは終了です。
ちなみに料金はこのとおり。(クリックで拡大)
(2015年9月24日料金表変更。保管費用を値下げしました。)
ですが、最後に滝川部長は気になることを言っていました。
「マイコレキーパーの料金について、社員数の少ない企業様や、逆にかなり多い企業様についてはご相談ください。」
まあ一度相談してみるのが良いかもしれません。