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ソルクシーズの製品・サービス

ソルクシーズのSIサービス事例 ②Salesforce【前編】

ソルクシーズの製品・サービス

「デジタルトランスフォーメーションで日本のビジネスを導く」。金融業界・通信業界などのお客様の課題を解決するべく、さまざまなシステムの企画・設計・開発・運用を手がけるソルクシーズ。SIサービスの事例を紹介する企画の第2回は、「Salesforceを利用したシステム構築」を取り上げます。

Salesforceは営業活動の効率化を実現するクラウドベースのプラットフォーム。世界中にユーザーを抱え、日本でも多くの企業に活用されているサービスです。

今回の導入事例は、Salesforceが日本に進出して間もない頃のお話です。当時は今ほど機能が豊富でなく、仕様通りに動かないなど不具合もあったようです。ソルクシーズがSalesforceを扱うのは、このプロジェクトが初めてで、とにかく苦労が多かったといいます。

プロジェクトのメンバーは、Javaの要員として集められました。Salesforce社に問い合わせながら手探りで進めるしかなく、最初の1年ぐらいはバタバタしていましたね。スタートからサービスインまで、1年半ほどかかりました

そう語るのは、現在プロジェクトリーダーを務めるクラウド第一SI部のKさん。プロジェクトにアサインされたときは、入社2年めでした。

APIの技術的なマニュアルは、今は充実してきていますが、当時は英語を日本語に直訳したような感じで、情報が足りないところも多かったです。英語で読めない人は、最新情報を得られませんでした

マニュアルを読むだけでは問題が解決しないときは、Salesforce社に直接問い合わせをしたりするケースもありました。

海外の本店に直接打診して、技術チームとやりとりすることもありました。時差があるので、話すのはいつも夜で、翌朝出社したときに退勤前の先方から回答をもらうという感じでした

システムを組むうえで必要な業務内容を理解するため、頻繁にミーテイングを開催していた時期もあったとのこと。とはいえ、システム構築自体はJavaの知識があれば対応できるため、最初のうちはSalesforceのプラットフォームを意識する必要はなかったそうです。

最初はEclipseを使って、統合環境IDE上にシステムを構築していました。仮想サーバーを立てる代わりに、クラウド上で動かすくらいで、Javaとさほど変わりませんでした。テスト環境は、Salesforce上で作れます。データベースも、Salesforce特有の管理システムを使えば、問題なく動かせました

それでも、Salesforceの技術的な問題で、移行の際にデータの検索ができないというトラブルに見舞われたことがありました。

Salesforce は、Oracleのデータベースが裏にあって、インデックスをつけないと検索できない仕組みになっています。そのときは、何かしらの不具合でインデックスがつかず、2週間くらいSalesforce側とやり取りしたのに、結局全部やり直しになりました

プロジェクトの性質上、Salesforceのバージョンアップ時にリスクが発生するケースも少なくありません。

バージョンアップのたびに1~2ヵ月ほど、サンドボックス(仮想環境)で様子を見たり、保守の体制を強化したりしてリスクヘッジをしています。何も情報がないまま、突然マイナーなバージョンアップが行われ、大騒ぎになったこともありました

何かと苦労が多かったSalesforceプロジェクト。【後編】では、達成感を得られた瞬間や、プロジェクトを通じて成長できたことについてレポートします。ぜひあわせてお読みください。

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