「ソルクシーズがいいと思うのは、安心して働ける環境です。困ったときには、みんなが一丸となって手を差し伸べてくれる。それを特に強く実感したのは、4年ほど前、ある大変なプロジェクトにリーダーとして携わったときでした」
そう語るのは、2019年にソルクシーズに中途入社したクラウド開発事業部のTさんです。
入社後いくつかのプロジェクトを経験したあと、動画配信系のプロジェクトで5〜6人ほどのチームをまとめるリーダーに就任したTさんは、その半年後に発生したトラブルのフォローに追われました。
「エンドユーザーと、私たちの発注元のベンダーの間で見積もりに関する認識にズレが生じてしまったんです。何とかうまくまとめようと、作っては直してというサイクルを繰り返す日々でした。業務範囲の変更も多く、とにかく大変でした」(Tさん)
ソルクシーズとしても、体制を見直す必要に迫られたとき、サポートに入ったのがUさんでした。入社24年目のUさんは、現在は数人のリーダーをまとめるチーフマネージャー。このプロジェクトで7年ほどリーダーを務めていた経緯があり、お客様とも信頼関係を築いていたそうです。
サポートに入ってから最初に着手したのは、「直近の状況整理と、全体像をつかむこと」だったというUさん。
「予定通りに進んでいるものと遅れているものを仕分けて、スケジュール通りにいっていない理由をひとつひとつ確認していきました。そのうえで、関係者との調整やレビューを行い、個別のタスクをTさんと一緒に進めていきました」(Uさん)
「Uさんに入ってもらったのが年末ごろ。それからリリースまでは、ずっと現場に張り詰めた空気が漂っていました。仕様が難解なせいもあってバグも多く、予期していなかった作業がどうしても増えてしまいました。ようやく落ち着いたのは、5月になってからでした」(Tさん)
「半年くらいかけて、方向性が見えるところにたどり着きました。それまでは本当にバタバタでしたね」(Uさん)
「今は、スムーズに働ける現場です。先方との関係は改善しており、チームのメンバーはノウハウを蓄積しています。当初、問題だった見積もりの精度も確実に高まっています」(Tさん)
何とか苦境を乗り越えたTさんに、「Uさんはどのような存在でしたか?」と聞くと「神様かと思いました」という答えが返ってきました。
「忙しいなかでも、質問には必ず答えてくれます。ついこぼしてしまった愚痴に対しても、ただ聞いてくれるだけでなく、『こうしたほうがよかったんじゃない?』とアドバイスしてくれました。本当にありがたかったです。
状況が切迫する前から、プロジェクトについてわからないことを聞くなど、サポートしてもらってました。今回の件は大変でしたが、Uさんとの距離は縮まりましたね」(Tさん)
そんなTさんを、Uさんもマネージャーとしての立場から評価しているといいます。
「Tさんがプロジェクトに入ったときは、リーダーも未経験だったよね?」(Uさん)
「そうですね。あのプロジェクトがほぼ初めてでした」(Tさん)
「正直にいうと、いきなり任せてしまって大丈夫かな?と思っていました。案件が大変な状況になったときは心配しましたが、同じ失敗を繰り返さないように考えて手を打っている姿を見て、大丈夫だと思いました。先を読んで、あらかじめ対応するなど、いい動きをしていましたね。最近は質問も減っており、成長したなと感じます」(Uさん)
「もともとは自信がない方なのですが、今のプロジェクトを経験して、少しはやれるかなと思えるようになりました。Uさんの評価を聞くと、見てもらえているなと実感します」(Tさん)
現在は、動画配信のプロジェクトと並行して、災害機器を管理するシステムの開発にも携わっているというTさん。「2つの案件を両立することで、知識やスキルの幅を広げたい」と考えているそうです。
「動画配信のプロジェクトで、自分のスタイルをある程度確立できたので、後輩に任せられる仕事はしっかり渡すようにしています。災害機器管理の案件は始まったばかりで、現在はひとりで携わっています。これからプロジェクトを大きくして、安定して進められる状態を作りたいですね。2つの案件を着実に進めて、売上を伸ばせば評価してもらえるはずなので、どちらも大事にしていきたいです」(Tさん)
「私がプロジェクトリーダーという立場ではあるのですが、Tさんを信じて自由にやってもらっています。月に2〜3回、状況の確認をするぐらいですね」(Uさん)
「今でも、Uさんのアドバイスがほしくて電話をしてしまうことはあります。『大した用はないんですけど』といって。迷惑なのかもしれませんが(笑)」(Tさん)
将来はマネージャーになりたいのかとTさんに聞くと、「はい」と即答でした。
「自信をもって働いて成果を出したいと思っています。まずは目の前のことに、しっかり取り組んでいきたいです」(Tさん)
一方、Uさんはプロジェクトリーダーを兼任しつつも、チーフマネージャーとしてリーダーたちを束ねる立場です。やりがいを感じるシステム開発の現場に関わり続けながら、リーダーの育成にも力を入れていきたいといいます。
「リーダーからマネージャーに上がるうえで大切なのは、複数のプロジェクトを仕切れること。リーダーをうまく動かしながら、並行して進めているプロジェクトの安定運営を実現できるかどうかが重要です」(Uさん)
Uさんがリーダーに求めているのは、「プロジェクト進行において、業務の見積もりの根拠を具体的に説明できるか」です。
「お客様から依頼を受けたときに、『(プログラムを)何行書くから何日』『テスト項目が何件あるから何日』というように、かかる日数から逆算してスケジュールや見積もりを立ててほしい。今も、リーダーと話すときは意識的に確認しています」(Uさん)
Uさんにソルクシーズの魅力を尋ねると、Tさんと同様に「周りからのフォローがあり、働きやすい環境です」。上司と部下、先輩と後輩の関係がいい関係を作れている現場が多いと感じているそうです。
「上司や先輩たちのサポートのおかげで、今の自分があると思っています。最初の上司とは、入社して20年ほど一緒だったのですが、すごくよくしてもらいました」(Uさん)
「私が大変な状況を乗り切れたのも、みなさんが支えてくれたからです。人手が足りないときには、上司が部のメンバーに協力を要請してくれて、7~8人がサポートしてくれました。以前にいた会社では、これだけの手厚いフォローはなかったですね」(Tさん)
2人の信頼関係と、クラウド開発事業部の親しみやすい雰囲気が伝わってくるインタビューでした。Uさん、Tさん、ありがとうございます!
このシリーズでは引き続き、ソルクシーズの社員とその先輩の声を集め、仕事ぶりやカルチャー、働き方について紹介していきます。ソルクシーズに興味がある方は、次回以降の記事をチェックしつつ、キャリア採用サイトもご確認ください。