ソルクシーズに入社してから20年以上、IT基盤ひと筋で経験を積んできたEさん。クレジット系企業の基幹システム構築と保守・運用、リース系企業の財務・人事システム、保険会社のシステムの法改正対応など、さまざまなプロジェクトを担当してきました(その様子は前編で紹介しています)。
IT基盤のエンジニアとしての技術・知識をベースに、プロジェクトマネジャーとして活躍しようとしていたEさんに転機が訪れたのは、2年ほど前のことでした。
「それまで、オンプレミスしか扱ったことがなかったのですが、Azureを用いたクラウドのシステムを立ち上げるプロジェクトに関わる機会があったんです。クラウドを学びたかったので、マネジメントではなくメンバーとして入らせてほしいと頼み込みました」
新規の仮想サーバーを自由に触れたこのプロジェクトで、今につながる知見を得たというEさん。数ヵ月後、証券会社の基幹システムにおけるセキュリティ関連のプロジェクトで、本格的にクラウドのシステムに携わることになりました。
「お客様の基幹業務全体を、新たなクラウドのシステムに乗せようというお話でした。働き方改革のためのプロジェクトでもあり、いつでもどこでも仕事ができるDWP(デジタルワークプレイス)を実現するというミッションもありました」
オンプレミスのシステムにファイアーウォールを構築するという従来の考え方から、クラウドを活用したゼロトラストへ。外部・内部という分け方をせず、すべてを信頼しないことを前提に講ずるセキュリティ対策の推進は、初めての体験でした。
「実機を触ってやっていたことが、Webでボタンを押せばOKになりました。まったく新しい設計思想をインプットしなければならなかったのですが、これまでのネットワーク、ハードウェア、ミドルウェアの考え方を活かせたので、大変という感覚はなかったですね」
クラウドによって、システム構築が変わると実感したというEさん。「Azureによって、応用が効きやすくなります。ゼロトラストが浸透すれば、考え方も変わるでしょう」。変化のスピードが加速するなかで、IT基盤エンジニアのやりがいについて聞くと、こんな答えが返ってきました。
「お客様のシステム全体に関われるのが魅力です。お客様と話す機会が多いので、コミュニケーション力がある人は向いていると思います。一番楽しいのは、要件定義。毎回ゼロからなので、苦しいんですけど(笑)。お客様の要望と作り手の思想が合ったときは、最高ですね」
クラウドという新しいチャレンジも契機となり、ここ数年は管理職として自社の業績についても考えるようになったというEさん。システム開発や運用の現場にいるときは、とにかく顧客志向だったのですが、「クラウドを極めて、サービス品質を高めたい」「クラウドエンジニアを育てたい」という気持ちが強くなってきたそうです。
クラウド、DX、fintech。働き方改革、業務効率化、新サービス構築、セキュリティ強化。自社のシステムを見直したいというご担当者も、新たな技術を活用できるシステムエンジニアになりたい方も、知見と実績を兼ね揃えたソルクシーズのクレジット基盤・運用部にご注目ください。