前回は、ソルクシーズの管理職のみなさんに「システムエンジニアに向いているタイプ・向いていないタイプ」についてリサーチしました。向いている人が持つ要素として多くの声が挙がったのは、「積極的にコミュニケーションを取る」「自発性・向上心がある」。システム開発はチームプレーで、お客様のニーズやプロジェクトの状況を理解することが大事な仕事です。
さて、今回は、ソルクシーズの若手社員に「あなたはシステムエンジニアに向いていますか?」という問いを投げかけてみました。「はい」と答えたのは45.5%、「いいえ」が13.6%で、40.9%は「どちらともいえない・わからない」。それぞれの理由を聞いてみましょう。
「はい」と答えたエンジニアの多くは、日々の仕事で行うことを「好き」「楽しい」といっています。新しい情報や技術を得たい人、ものづくりに打ち込める人は、ポジティブな気分で仕事に向き合っている時間が多いのでしょう。
「知識を溜め込むのが好きだから」
「プログラミングをしているときは楽しいと感じる」
「設計するために仕様を詰めるなど、頭を使うのが好き」
「さまざまなシステムを理解するのが楽しい」
「地道な作業は苦ではなく、問題を解くのが好き」
「プログラムのロジックの検討やデバッグ作業が好きだから」
好きな仕事が多い人に加えて、日頃の業務のなかで「できる」と感じる機会が多い人も“自分はSEに向いている”と思っているようです。
「調査・解決能力があると思う」
「論理的な思考ができる方だと思う」
「理解できないことを理解できないまま終わらせない」
「新しくできることが増えるとうれしくなり、もっと学ぼうという気になる」
「業務に取り組む中で、自分なりに実装方法を考えて実行している」
3つめは、やりがい実感派です。代表的な声は「現場で課題解決をするのが楽しく、お客様目線で問題を認識することにやりがいを感じる」「システムの課題に対していろいろなアプローチ方法を考え、無事に解決するとやりがいを覚える」。お客様が喜ぶ姿、上司・先輩の評価、自らの手応えや達成感が自信につながるのでしょう。
「どちらともいえない・わからない」というエンジニアの大半は、「経験が浅い」「苦手なことがある」といっています。
「自分の適性があまりわかっていない」
「貢献できているかどうかは微妙」
「今はひたすら勉強して知識を増やしている段階」
「業務によって得手不得手、好き嫌いがある」
「プログラムのロジックを組むのが苦手」
今は何ともいえないという人も、技術や知識の習得によって苦手意識を克服したり、成功体験を積んでポジティブに考えられたりするようになれば、「システムエンジニアに向いているかも」と思うようになれるでしょう。
そして「向いていない」と答えたのは、失敗したり苦しんだりした経験がある人たちです。
「大雑把でケアレスミスが多い、言語に対して学習意欲が薄い」
「プログラミングが好きではない」
「システムの概要を説明されても理解できず、よく手戻りを発生させている」
「スキルアップするための時間が取れないため」
「SEらしいことができていない」
「現場によって使用するツール等が違い、手順を覚えきれなくなる時がある」
向いていると思えるかは、「成功体験があるかどうか」によって変わるようです。取り組み方を変えるか、これまでとは違うタイプの仕事にチャレンジするか、スキルアップするか、新たなアクションによって現状を打破すれば、意識が変わるかもしれません。
それぞれの自己評価をふまえて、「この人はシステムエンジニアに向いていると思える人が周囲にいますか?」と聞くと、70.5%がイエス。向いていると感じる理由の大半は、「問題解決能力が高い」「論理的」「作業・思考が早い」「技術・知識レベルが高い」など、能力に対する評価です。いくつか、コメントをピックアップしてみましょう。
「理路整然としている。細かく見ることができる」
「論理的思考や聞く力、発言力と知識量」
「周りを巻き込んで問題解決に取り組んでいる」
「説明を聞いていると、理解力があるなと感じる」
「常に多角的な視野を持っている」
「新しい開発基盤の懸念点などがすぐに出てくる」
技術やスキル以外では、仕事に取り組む姿勢やマインドが「向いている」と思わせるポイントになっています。「問題が発生した際に楽しそうにしていた」「楽しそうにキーボードを打っている」という声もあり、自分の仕事にポジティブに取り組む姿勢が印象に残るようです。
「常に最新の情報や技術を身に付けようとしている」
「困難にぶつかったときの自分なりの対処法を持っている」
「お客さまと要件の調整をして、短い時間で信頼を勝ち取っている」
「役職にかかわらず、いろいろな人と積極的にコミュニケーションを取っている」
これらのコメントを読むと興味深いのは、管理職のみなさんが「システムエンジニアに向いているタイプ」として挙げていた人物像と、現場のエンジニアが「この人は向いている」と思う理由が一致していることです。
技術や知識を評価されているエンジニアは、単にインプットしただけでなく、自分なりの「ノウハウ」「知見」にして仕事に活かしているのでしょう。
この記事を読んで、システムエンジニアになりたいと思った方、実際の仕事やキャリアに興味がある方は、ソルクシーズの採用情報をご覧ください。