「文系はシステムエンジニアに向いてない」「パソコンに向かってコツコツ仕事ができる人じゃないと務まらない」。
システムエンジニアの適性について、よくいわれるのが「理系の仕事」「デスクワーク」「黙々と作業をこなせる人」。ところが、現場で活躍しているシステムエンジニアに話を聞くと、これらはすべて誤解だそうです。
では、実際に向いていないのはどんなタイプ?株式会社ソルクシーズの社員に、適性がある人・ない人について語っていただきました。
まずは、よくいわれる文系・理系について。「デジタル思考、ロジカルシンキングが必要だから理系のほうが適性が高い」というのは早計です。理系とは限らない経営学のレポートや歴史学の論考にも論理的な考え方は必要です。
理系とひとことでいってもさまざまな領域があり、コンピュータやプログラミングに関すして学ばない分野出身の理系学生は、システムエンジニアとしてのスタートは文系とさほど変わらなかったりします。
「入社直後は、情報システム系の大学や専門学校を出ている社員は即戦力扱いされますが、専門知識やプロジェクトを推進するノウハウさえ身につければ、あとは横一線。顧客志向でものを考えられるか、納期をしっかり守れるかなど、技術と同等かそれ以上に大事なことはたくさんあります」。情報システム系の大学出身のAさんは、有利だったのは最初の数年だけといっていました。
「コミュニケーションを取ろうとする意欲がない人は難しいですよね」。顧客のオフィスに常駐してサービス開発のプロジェクトを推進したことがあるBさんは、机に向かってコツコツ働くタイプが向いているとは言い切れない、といいます。
「システム開発には、正解はありません。ひとつのサービスを作り上げるために、さまざまな開発手法があるからです。そのなかから、どのやり方が適切なのかを決めるのは、お客様のニーズや予算、組織体制などの条件です。ヒアリングを通じてお客様の要望を引き出す力は、システムエンジニアに必須だと思います」。
技術や知識よりも、チームプレー志向があるかどうかのほうが重要と語るのは、社内SEとして活躍してきたCさん。分業で開発を進めることが多い仕事だけに、「マイペースで仕事したい」「できるだけ他人と関わりたくない」「自分のやり方を通したい」という人は、自分もまわりも苦労してしまいそう。
「チームのメンバーのやりやすさを考えて仕事を進めるホスピタリティの高い人は、どんな現場でも重宝されます」。3人が声を揃えたのは、パソコンに向かって自分の担当業務だけをやればいい仕事ではないということ。
コミュニケーション力、プロジェクト管理、納期やコストに対するコミットメント…。技術職ではありますが、ビジネススキルを求められるのは他の業界の仕事と一緒です。
「システムエンジニア・現場的適性チェック」の第2回は、「業務時間以外の過ごし方からも、向き・不向きがわかる」。活躍しているシステムエンジニアの共通項とは…!?
ソルクシーズの採用情報はこちら。