インフラ設計からクラウドシステムの構築、保守・運用までを手がける「クラウドエンジニア」は、ここ数年、急速にニーズが高まっている職種です。
今回はクラウドエンジニアについて、注目されている理由やめざすために押さえたいスキル・ノウハウを紹介していきます。エンジニアとして将来性があるスキル・経験を高めたいという人は、ぜひ参考にしてください。
日本政府がクラウドサービスの利用を第一候補とする方針を発表したのは2018年。ベンダーが提供するサービスを活用すれば、社内にサーバや保守の体制を抱える必要がなく、運用コストと労力を大幅に削減できるため、クラウド移行を検討する企業が増加しました。
2021年以降はDX推進や働き方改革、コロナ禍によるテレワークの普及も、クラウドの普及を後押ししています。その後、パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスなど複数の環境を連携させるハイブリッドクラウドのニーズが高まっています。
総務省の調査によると、クラウドサービスを利用している企業は2015年の44.6%から2022年には72.2%に上昇しました。現在は多くの企業で、クラウドの利用を最優先に考える「クラウドファースト」や、クラウドを前提にインフラやアプリケーションを構築する「クラウドネイティブ」が進んでいます。
クラウドの需要拡大に伴って注目されるようになったのが、クラウドシステムの構築や導入・保守・運用を実現するための専門的な知識・スキルを持ったクラウドエンジニアです。クラウドのニーズは今後も拡大していくと予測されているため、非常に将来性の高い仕事といえるでしょう。
では、クラウドエンジニアをめざすには、どのようなスキルやノウハウが求められるのでしょうか。
まず欠かせないのがクラウドに関する知識・スキルです。現在は複数のクラウドサービスを組み合わせるマルチクラウドの需要が高まっているため、幅広いサービス同士の相性や特徴・セキュリティ性能について認識していると活躍の幅が広がります。
クラウドエンジニアとして仕事の幅を広げたければ、現在3大サービスといわれているAWS・Microsoft Azure・Google Cloudは、ひと通り押さえておく必要があります。スキルを証明するために「AWS認定ソリューションアーキテクト」「Microsoft Azure認定資格」などの資格を取得するエンジニアも増えています。
加えて、クラウドを構築するためのサーバやネットワーク、仮想化技術、ミドルウェア関連の知識も重要です。職場によっては現行システムをクラウドへ移行するために、オンプレミスの知識・スキルが要求されるケースもあります。
また、クラウドエンジニアはシステム開発部やクライアントなど、社内外のさまざまな立場の人とのやり取りが発生する仕事です。相手の意図を汲んで業務に反映させたり、専門知識を噛み砕いて説明したりするコミュニケーション能力が欠かせません。
以上、クラウドエンジニアが注目されている理由や、求められるスキル・ノウハウについて解説しました。ソルクシーズグループにおいても、SIサービスや自社開発のサービスにおいて、クラウドは欠かせない技術となっています。
クラウドを用いたサービス開発やインフラ構築の経験があるエンジニアの採用を推進するとともに、社内の学習環境も整備しており、クラウドのニーズに対応できる体制を作っています。
保守・運用から開発に携わるエンジニアにシフトしたい人、自分の強みを明確にしてキャリアアップしたい人、将来性が高い技術を手に入れて仕事の幅を広げたい人は、ぜひソルクシーズのキャリア採用サイトをご覧ください。