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ITトレンドレポート

3年後どうなる?「5Gマーケットの今」【前編】

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最近何かと話題の5G。「明るい未来が待っているらしい」という漠然としたワクワク感だけが先行して、「具体的にどのような業界・領域に変化をもたらすのかはわからない」という人も多いのではないでしょうか。

そもそも5Gとは「第5世代の移動通信システム」の略称です。ひとつ前の世代である4G(LTE-Advanced)からさらなる進化を遂げて、「超高速」「超低遅延」「多数接続」が実現されました。

●超高速:4Gの約100倍の速度で通信が可能
●超低遅延:通信のレスポンスの遅れが4Gの約10分の1
●多数接続:1台の基地局にくの通信機器を接続できる

5Gはこれらの特徴によって、高画質な映画を数秒でダウンロードできたり、遠隔から機器を正確に操作できたり、自動車や家電などあらゆるものをインターネットに接続したりと、ビジネスや生活に大きな変化をもたらすと言われています。

2019年の4月には、アメリカと韓国が世界に先駆けて5G対応のスマートフォンを展開させたことが話題になりました。欧州各国・中国も続々と5Gの普及を推進しています。

とはいえ、いずれの国もすべてのネットワークが一気に5Gへ切り替わったわけではありません。

従来の4Gと5Gとでは扱う周波数が異なるため、まずは5Gに適応できるインフラ整備が必要になるのです。しかも5Gの周波数はネットワークの範囲が4Gと比べて狭く、より多くの基地局を要することから、エリアの拡充には相応の時間とコストがかかります。

そのため5Gの強みである超低遅延・多数接続が最大限に活かせるようになるのは、もう少し先のことになるでしょう。

ちなみに日本では、2020年3月に主要な携帯電話事業者が5G対応の商用サービスを開始しました。現状では全国の一部の主要駅周辺で5Gが利用可能です。

スタートこそ諸外国から出遅れてはいるものの、2024年度までに全国の98%に5G対応の基地局を展開する計画が進んでいます。

急速なエリア拡充を後押しするのは、4Gの基地局を物理的な工事なしでそのまま5Gに転用する「DSS」という技術。これにより、5Gを全国に普及させるまでのコスト・時間が大幅に短縮できる見通しです。

ただしDSSでは5Gの強みのひとつである超高速が実現できない懸念もあり、現時点でNTTドコモはDSSの導入は検討中とのこと。今後どのような方向に舵が切られるのかによって、5Gの浸透スピードが変わってきます。

一方、大手通信会社とは別に一般事業者が5Gのネットワークを構築する「ローカル5G」という動きも注目されています。これを導入すると、工場や自社の敷地内など、限定的なエリアでのみ5Gの利用が可能になります。

このように、日本でも5Gを普及させようとしているのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって5G関連のイベントはことごとく中止になり、当初の見通しどおりにエリア拡充が進んでいないというのが現状です。

漠然としたワクワク感から一転、やや暗い話になってしまいましたが、5Gが普及すればわれわれの暮らしに大きなメリットがあることは間違いありません。【後編】では、5Gがもたらす明るい未来を紹介します。

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