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現場の取り組み

情シス野郎チラシの裏【53】 溢れる情報

現場の取り組み

【情シス野郎 チラシの裏】は、「情報処理安全確保支援士」資格を持つ情シス担当が、仕事を通して得た知識や技術を、技術面に詳しくない人でも読みやすいよう「チラシの裏」に書くかのごとく書き散らす!というシリーズです。

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前回書いたメタバースに関連して、我が埼玉山奥球団のライバル、福岡IT球団が球場を仮想空間化したメタバースサービスを開始した。

その名は「バーチャルPayPayドーム」。

仕事中に遊んでいると思われるに違いなかった(というか遊んでいたのだが)ため、少ししか触っていないが、面倒な登録作業もなくスムーズにログインして動かすことが出来た。

球場周辺と球場内のグラウンドやロッカールームが仮想空間として提供されており、おそらく現実を再現したと思われるが、何せ「福岡 PayPayドーム」を訪れたことが無いため、どの程度正確に実現されているのかは分からなかった。

入った時間帯のせいなのかユーザーはまばらで、特に催しがあったわけでもないため、人の少ないオンラインゲームの画面内を走ったりジャンプしたりするだけの空間だったが、チャット機能のようなものもついており、今後は出来ることが増えて来るだろう。

現実の野球の試合データが登録されると、その通りに選手が動いているのを間近で観ることが出来るようになるのかも知れない。

なんせコロナの観客制限時期には、ラッキー7の応援歌に合わせて観客席で何十台のペッパー君をダンシングさせるような先進的球団のやることなので、今後が楽しみである。

さて話は変わり、今年の4月と5月、野球やサッカーの有名実力校の部活動における暴力問題が大きな話題となった。

元ネタは部員自身や部員の親御さんによるSNS投稿であり、全世界が連載再開を心待ちにしているあの漫画の匂わせ投稿ほどではないまでも、瞬く間に日本中に拡散され、数日後にはネットニュースとなり、その後にはワイドショーでも大きく取り上げられた。

TwitterやInstagramなどのSNSが情報拡散の主流となっている現代において、特に学校という環境で発生した不祥事は共感を呼びやすいためか、表沙汰になった時の拡散速度は凄まじい。

さらに隠し立てようとすると、またSNS経由で関係者から音声データや映像データを入手、解析されて嘘がばれてしまうなど、隠蔽行為も困難である。スマホで簡単にデータが記録出来るようになったことが寄与(?)している。

学校側としては、そもそもそういった問題が起こらないようにすることはもちろん、起こってしまった場合には最速で対応しないと、テレビ局や新聞と違ってSNSに待ったはない。一瞬にして評判が落ちてしまう。

そうなると何よりかわいそうなのは、そこに通う生徒である。

テレビや新聞などのマスコミが一手に情報を握っていた昭和から平成前半においては、複数社の報道を吟味して事実を読み取るべし、と言われていた。新聞は2紙、出来れば3紙取れ、と親父に言われたものである。

しかし平成後期から令和にかけ、SNSやニュースサイトに情報が溢れる時代となった。マスコミ同様に、発信者の解釈が加えられているうえに、真贋紛れ、かつ玉石混合である。

そこから事実を抜き取る必要のあるハードな時代である。しかも、それに必要な能力は学校では教えてもらえない。

常にSNSやネットニュースに触れて、メディアや投稿者の立場、スタンスによる着色を意識しつつ、何かと疑いながら同じ話題でも色々な意見に触れて慣れるしかないだろう。

コメントを見て他の人がどういう反応を示しているかを参考にすることも近道と思う。

後はもうハンター試験を受けて、念能力を身につけて「凝(ギョウ)」を使うしかない。

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