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現場の取り組み

情シス野郎チラシの裏【51】 VRほにゃらら

現場の取り組み

【情シス野郎 チラシの裏】は、「情報処理安全確保支援士」資格を持つ情シス担当が、仕事を通して得た知識や技術を、技術面に詳しくない人でも読みやすいよう「チラシの裏」に書くかのごとく書き散らす!というシリーズです。

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VRVirtual Reality:仮想現実)という横文字を聞いたことがあるかと思う。類似の技術にAR(Augmented Reality:拡張現実)というものもある。

ARは簡単に言えば、現実の環境に映像や音声、文字などのデータを付加して表示する技術である。ピピピ、、、戦闘力たったの5か・・・ゴミめ・・・でおなじみドラゴンボールのアレを想像したらいいだろう。

スマホアプリでは、目の前にある自分の机からスライムAとスライムBが「こうげき」してくるような表現や、スマホで撮影した自分のおもしろくもない顔をおもしろ編集する機能などでも使われている。

それに対してVRは完全な仮想世界を作り出す技術である。

ユーザーの環境は関係なく、映像から音声まで全てがゼロから作り出され、東西南北360度、異世界に自分が存在しているような体験が出来る。

VRゴーグルを装着するとゴーグルから出力される映像と音声にまさしく「支配」される。現実世界からは切り離され、どこか違う世界に存在する感覚を味わうことが出来る。

VR自体は10年以上も前にVR空間を舞台にしたあのアニメがその名を知らしめた(たぶん)が、実際に現実で活用され始めたのはここ数年のことである。

代表的なVR〇〇〇というサービスには、以下のようなものが存在する。

・VRゲーム
まああるよねそりゃ、と思われるだろうが、よりリアリティが深まり、現実と隔離されるVR空間は当然エンターテインメントと相性が非常に良く、今後も牽引していく分野になるだろう。

まだまだ少しずつ対応ゲームが出てきたところだが、広大な荒野でドンパチするバトルロワイヤル、廃屋でゾンビに襲われるホラー、世界の名所を爆走するレーシングなど、今そこに自分がいる感覚で遊んだら鳥肌が立つようなコンテンツは今後もリリースされ続けるだろう。

・VR医療
リハビリや教育などどうしても作業が膨大になりがちな分野において、リアリティを持たせて効率的に効果を上げる製品がリリースされている。

しかし特に今後注目したいのは5Gの低遅延という特長とVRを組み合わせた遠隔医療だろう。2019年、遠隔地からVRによる現地の視界情報を元にトリアージを行うなどの実証実験が行われている。

世界では紛争地域や発展途上国、日本でも過疎化による地方など、医療リソースが不足している地域が数多く残っている。遠隔地から執刀するような技術は先になるかもしれないが、遠隔医療が広がっていけばそういった問題も解決の方向に向かう可能性がある。

・VR内見
遠くに引っ越す際など、実際に物件を見に行くことはなかなか難しい。間取りだけではイメージ沸かないし、、、という需要に応えるのがVR内見である。

わざわざ何時間もかけて現地に行かなくとも、VRゴーグルを付けるだける360度、広さや動線など今その場所にいるイメージで確認出来る。なるほどなあ・・・という印象だ。

同じような目的でVR観光のコンテンツなどもあるようだ。旅先の空気感や人との交流など課題はあるかも知れないが、コロナ禍においては面白いと思う。

・VR結婚式
コロナ禍と言えば、この騒ぎで披露宴などが中止になったケースも多いという。そこでリアルタイムで結婚式のVR映像を遠隔の親戚縁者等に提供してお祝いしてもらうようなサービスが提供されている。

と同時に、少し趣向が違うが、アニメキャラの女の子が目の前にいてその子と結婚式を挙げるようなサービスもあるらしい。誓いのキスはスタッフがマシュマロを用意していて新郎の唇に付けてくれるとのこと。昭和おじさんにはちょっとよく分かりませんが、よかったらどうぞ。

さてここからは、VRでこんなこと出来たら面白そうだなーというものを妄想、もとい想像してみる。実は既にあったりするかもしれないが、ご容赦ください。

・VR黄泉がえり
亡くなった祖父母や家族など、生前の映像や音声データを加工して、あたかもそこにいるかのような感覚で接したり会話することが出来たりしたら、どうだろうか。個人のセンシティブな部分に関わるコンテンツなので、適用するには配慮が必要だが、個人的には会いたい懐かしい人に会えるチャンスがあるのはよいかな、と思う。

・VR浪漫飛行
トランク一つだけでin the skyしたいというニーズにお応えしたコンテンツだ。

ベッドにうつぶせになってVRゴーグルを装着すると、自分が空から地上を見下ろしている状態となり、腕の動きで上下左右前後、自由に飛行することが出来る。目の前にTMRevolutionよろしく扇風機を置いておくとなお良い。

VRで何かをしようとした時に課題となるのは体を動かすことだと思う。

VRゴーグルを付けて大勢の観客に囲まれた野球場で打席に立ってみたいが、肉体は現実にあるため、VRゴーグルをつけたままのフルスイングや1塁に全力疾走することは危険を伴う、、、というか確実にケガをするだろう。

前述の某アニメのように意識まで仮想現実にフルダイブして夢の中で完結出来れば良いのだが、技術的にはもちろん、モラル的にも難しいだろう。

なので、プロ野球選手になるには、やはり練習を積み重ね、志望届を出し、ドラフトで指名されるのを待つしかないのである。

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