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現場の取り組み

情シス野郎チラシの裏【49】 人でなくとも

現場の取り組み

【情シス野郎 チラシの裏】は、「情報処理安全確保支援士」資格を持つ情シス担当が、仕事を通して得た知識や技術を、技術面に詳しくない人でも読みやすいよう「チラシの裏」に書くかのごとく書き散らす!というシリーズです。

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レジ袋が有償化されて1年以上が経った。環境への配慮という目的で始まったわけであるが、それなりに皆慣れて来たように思う。

自分は特にマイバッグを持ち歩いていないため、普段使いの鞄に入る量であれば鞄に直接入れ、入らなそうな場合には品物を置くタイミングで一言伝えるようにしている。

そしてレジ袋有償化は買う側の変化でもあるが、同時に売る側の変化でもある。先日お互いの想いが交錯する「いや嘘でしょ」と思った出来事があった。

3日に1回くらい、帰宅時にコンビニに寄って家族へのお土産やら自分のおつまみやらを買って帰るのが習慣なのだが、その日のレジの店員さんは、やや陰のある印象を受けるが思春期の男子10人に聞いたら9人には好感を持たれるだろうと思われる、大学生くらいの女の子だった。

いつも通り「袋、お願いしますー。」と一言伝えつつ、レジに品物を置いた。

店員の女の子は「はい」と気持ち不愛想に答えながら、慣れた手つきでバーコードをピッピとリズミカルに読み取り終え、袋詰めまで完了した段階でレジに表示された金額は1312円。

1000円は超えるだろうという確信の下で予め置いておいた1000円札の上に500円玉を乗せ、いつものように釣り銭合わせのために10円と1円玉2枚を追加して計1512円。

100円玉2枚のお釣りを想定してレジ袋を手に取り考え事をしながらお釣りを待っていると、「197円のお釣りになります。」とやや陰のある女子大生の声。

一瞬「ん?」と思ったがレジ袋の3円が最後に追加入力されたことを瞬時に悟った。

自分がせっかちなのも原因だったかもしれないが、小銭の受け皿を見れば釣り銭合わせをしているのは一目瞭然なので、「すみません、レジ袋の3円が不足していますが」の一言が欲しかったのが正直な気持ちである。

3円追加して再精算するのも面倒なので「あ、はい」と197円を受け取り、財布の重さに苦笑いしながらコンビニを出た。

はっきり言って、あそこで何も言わず197円を渡す仕事なら別に人がやらなくていい

万引き対策は必要かも知れないが、既に一部スーパーやコンビニでは導入されている精算機を導入すればコストは抑えられるし、今後は移行が進むに違いない。

精算系は、他にも電車の改札の多くは自動改札になり、ガソリンスタンドもセルフがかなり増えている。無賃乗車や窃盗のリスクを背負ってでも人件費を抑えることの方が、メリットが大きいのだろう。

精算系の仕事以外で、今後無人化、一部無人化されそうなサービスを予想してみる。

【本命】

・受付業務
既に各種店舗や病院などの受付も設置型の情報端末に置き換わって来ており、リスクも少なく、専門知識も必要ない。AIの拡充も踏まえればコンピューターに任せる流れは止まる理由がない。

・タクシー、バスの運転
時間はかかるかも知れないが、自動運転が本格的に実用化された後には間違いなく自動化が進むだろう。タクシーは車内のBGMや照明なども乗客が自分で調節可能になり、他にも付加価値のついた快適空間をウリにしたサービスなども出てくるに違いない。

【対抗】(一部のみ、または課題さえクリアされれば…)

・電車の運転
乗り入れが複雑かつ、乗降時のトラブルが多い首都圏はどうしても管制との協力や現場の判断が必要と思われるため、全面自動化は難しい気がする。

・配達
車やドローンの自動運転によって家の前までは行けるが、相手に渡すという部分がネックである。いい解決策が出てくるだろうか。

・調理
口に入れるものを機械任せにされることには自分は抵抗があるが、ファミレスや牛丼、そばうどんのチェーン店でその分安く出来るなら導入はありそうか。


【大穴】
(難しそう、意味がなさそう)

・カメラマン
野球やサッカーなどボールだけではなく、決定的瞬間のベンチやお客さんの様子、同級生を必死に応援する女子生徒が涙する様子などを撮る感覚は自動化出来ないのではないか。何かの動画で見たが、どういうわけか審判の頭をボールと判断してひたすら追ってしまうようでは難しい。

・プロスポーツ選手
野球、サッカー、相撲、e-sports、どれも人が極限まで積み重ねた努力をぶつけ合い、勝敗を競う。
それでこそ盛り上がるものだろう。ただしAI搭載のロボットが競うスポーツというのも今後生まれ、五輪競技として採用される日が来るかも知れない。

その他にも様々な分野において自動化を取り入れることが検討されていくだろう。その結果、今は当たり前に人間がやっている仕事が機械(コンピューター)に取って代わられることになる。

今は人がロボットを使う世の中だが、そのうちロボットに指示を出されて人(作業員)が動く世の中になるかも知れない。

数十年後に訪れると言われている人間の脳とAIの能力が逆転するその転換点はシンギュラリティと呼ばれる。

将来的には一定の規制も設けられるかも知れないし、実際にそんな瞬間が訪れるかは神のみぞ知るといったところだが、少なくともその過程において失業などの憂き目に合う人も多いだろう。

何れにせよ、人でないと出来ないことに我々はシフトしていかざるを得ないのだが、そのためにも人にしか出来ない仕事を生み出すことが、シンギュラリティに取り込まれないために今後人類に課せられた使命なのかも知れない。

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