「ソルクシーズの事業の多様化に加えて、システムエンジニアに求められる技術や知識が変わってきていることにも問題意識を持っています。最近はシステムの仮想化が浸透しており、ハードウェアやネットワーク、テスト手法など関連する様々な知識がないと、仕事にならなくなったりすることもあります」
社内のシステムエンジニアが技術・知識を向上させる機会を創るために、「Solxyz Academy(ソルクシーズアカデミー)」を立ち上げたSさんは、社員の目を外に向けたいと考えているそうです。
「技術革新のスピードが加速しているので、もらった仕事だけこなすような受け身のシステムエンジニアは、いずれ通用しなくなってしまうと考えています」。
めざすべきは、「お客様のニーズを把握し、上流工程に関われる社員を増やすこと」。そのためには、全体の技術レベルの底上げが必須です。
「これまでは、プロジェクトマネージャーがすべてを仕切って、現場のシステムエンジニアは持ち場をこなせばいいというシステム開発も多かったのではないかと思います。
しかし今、ソルクシーズは、デジタルトランスフォーメーション、fintech、IoT、AIといった新たな技術や考え方をベースにビジネスを変えていこうとしています。社員全員がお客様とコミュニケーションを取りながら仕事できるぐらいにならないと、成長は難しいですよね」
システムインテグレーションを主力事業としてきたソルクシーズは、もうひとつの柱であるストックビジネスをSIと同規模に拡大していくべく、IoTやクラウドの知見がある人材も採用・育成しています。
「Solxyz Academy(ソルクシーズアカデミー)やDXイノベーションチャレンジなどへの参加を通じて、全体の底上げを図りつつ、個々のなかにあるノウハウを可視化して、横のつながりによって意識や知見を高めていくことにも取り組んでいければと思っています」
2020年は、コロナウイルスの感染拡大によってテレワークが浸透しました。ソルクシーズも、いち早くテレワークを導入した企業のひとつですが、気がかりなのは新入社員の成長です。
新人研修にも携わったSさんに、彼らに対して思うところを聞いてみました。
「業界の全体像、デジタルトランスフォーメーションの考え方、システム開発のプロセスなど、伝えるべきことはすべて伝えたので、心配はしていないです。
先を見据えて、自ら行動できるプロフェッショナルになってほしい。覚えたことは使わないと忘れてしまうので、意図的に新しいことにチャレンジしてほしいですね」
会社を時代に合わせて変えていくためには、若い社員からの発信が不可欠と語ってくれたSさん。ソルクシーズアカデミーの新たな施策や、社員のさまざまな取り組みについて、今後も聞いていきたいと思います。