「電話のダイヤルをまわす」「テレビのチャンネルをまわす」「電車の切符を買う」「コインを握りしめて電話ボックスの中」…昭和のドラマや当時のヒット曲を振り返ると、「スマホ時代の平成生まれにはわからないだろうなぁ…」とため息が漏れるアイテムがこれでもかと登場します。
あの頃の若者は、何でもまわしてたり、キャッシュレスって何?だったんですね。今はクリック、タップ、タッチしてゴー!です。令和元年を記念いたしまして、あらためて「ココが変わった」を紹介していきたいと思います。
1位に挙げたいのは、何といっても「スマホ」ですね。
昔は、「待ち合わせ場所を間違えて、友人と会えなかった」などということが普通にありましたが、LINEでお互いの居場所がすぐにわかる今は、どこで落ち合うかを決めずに会う人々がいたりします。
電話はもちろん、ゲーム、地図検索、音楽・動画鑑賞、など、ありとあらゆることが、どこにいてもできてしまう世界が来るとは、昭和を生きる人たちは考えもしませんでした。
2位は、「インターネット&メール」。
スマホで何でもできるのは、ネットがつながるからで、ニュースや知り合いの動向がリアルタイムでわかるようになったのは革命的なネットワークの進化のおかげです。
32年前は、最新ニュースはテレビと新聞、趣味やグルメの情報を手に入れるなら雑誌、文書を届ける手段は郵便やFAXでした。
取引先に電話した営業担当は、お客様が不在と聞くと、「明日で結構です」「明日は1日出張で」「ではあさってで」などとやっておりました。今思えば、のん気ですね。
3位は「パソコンがひとり1台」。
昭和の頃は、オフィスにパソコンがないのは当たり前で、最新の端末をフロアに1台置いているのは進んでいる会社でした。「各課に1台、ワープロ(ってわかります?)を用意したから、予約して使ってね」などという部署もありました。
4位は「オフィスの自席で喫煙」という驚愕の習慣です。パソコンがひとり1台ないのに、灰皿は全席にひとつずつ?!
5位は「部活中に水を飲むな」。昔は精神論が幅を利かせており、「現役時代は恋愛禁止」といったルールがあるのはAKBだけじゃなかったんです。
6位は「残業アタリマエ」。24時間戦えますか、というビジネスマン向けCMがあり、遅くまで働く人はエライ人みたいな会社はフツーでした。
7位は「寿退社」でいかがでしょうか。結婚したら女性は働くのをやめて、家庭に入るのが普通という世の中だったのですね。「お茶汲みとコピー取りは女子の仕事」「社内結婚したら女性が辞めるのが暗黙のルール」などという乱暴なことが平然と語られていたのでした。
8位は「上野発の夜行列車」。上野駅から特急や急行で北国に向かったのです。もちろん北海道新幹線なんてありませんよ。今では東京駅から新幹線が当たり前。
9位は「カラオケスナックとレコード」。それ何?と不思議に思った方は、部長さんに聞いてみてください。カラオケスナックはカラオケBOXへと変わり、レコードは、CD、iPodを経て、今や音楽を聴くのもスマホです。
10位は「24時間営業じゃないコンビニ」。セブンイレブンは文字通り7時から11時まで、という時代があったんですね。夜中にやっている店は居酒屋やバーぐらいだった頃は、住宅街の夜道は暗かったです。はい。
こうして並べてみると、ずいぶん変わりましたね。令和30年には、日本はどうなっているでしょうか。ロボットやドローンが街じゅうに溢れているとか……ちょっとだけ見てみたい気がします。
昔を振り返ってノスタルジーに浸りたい、というのがこの記事の趣旨ではありません。
“たった”30年でこれだけ変わる、ということにびっくりしていただき、「自分たちも令和時代のチェンジ・メーカーになれるかも」なんて思っていただければ幸いです。