「システムエンジニアにはコミュニケーション力が必要」とよくいわれますが、適性としてもうひとつ挙げられることが多いのが「ロジカルシンキング」です。
前回の【若干コミュ障編 】では、ソルクシーズのシステムエンジニアのみなさんに、「話がうまい=コミュニケーション力ではない」と勇気づけていただきましたが、ロジカルシンキングが苦手な人のSEとしての適性はどうなんでしょうか。
システム開発やプログラミング、プロジェクトマネジメントなど、システムエンジニアが手掛ける業務の多くは、「なぜ、その方法がいいのか」「いつまでに、どのくらいやるのか」というようにデジタルかつロジカルに考えていくのがセオリーだと聞いています。
この仕事が、論理的に物事を思考することが大事なのは間違いありません。ただし、ロジカルシンキングについて、こんなふうにコメントしてくれたシステムエンジニアがいます。
「ロジカルシンキングというのは、あくまでも技術・方法論。向き不向きじゃなくて、身につけたかどうかなんですよね。プログラミングを覚えるのと同じように、できるようになってしまえばいいんです。そんなに難しいことではありません」
なるほど。いわれてみれば、そんな気がします。ちなみに、辞書やWikipediaでロジカルシンキングの意味を調べてみると、こんなふうに書いてあります。
■ロジカルシンキング
論理的な考え方と、その技法。(小学館「デジタル大辞泉」)
一貫していて筋が通っている考え方、あるいは説明の仕方のことである(Wikipedia)
得意・苦手は適性の問題ではなく、あくまでも習熟度の話であり、誰でもできるようになるといわれれば、苦手と思っている方でもやってみようという気になるのではないでしょうか。
加えて、「ロジカルに考えることばかりが仕事じゃない」というシステムエンジニアもいます。
「お客様やユーザーの真のニーズを探り当てるためには観察力や洞察力が必要で、
ニーズに応えられる企画を組み立てる際には、複数の可能性を思い描く発想力が大事になってきます。
これらの力は、元々の適性よりも経験によって磨かれるウエイトが高いと思います。アイデアが豊富に浮かぶタイプではないという方でも、顧客志向で仕事に取り組んでいるうちに、いい提案ができるシステムエンジニアになれるのではないでしょうか」
システムエンジニアに必須といわれるロジカルシンキングは、学んで身につけることができるものであり、また、それがどうしても必要なスキルではないということのようですね。
向き・不向きや得意・苦手という物差しに縛られすぎずに、「おもしろそう」「本気でがんばれそう」と感じた人は、システムエンジニアをめざせばいいのではないか、そしてそういう人こそうまくいくのではないかと思うのであります!
ロジカルではない感情あふれるまとめとなってしまい、大変恐縮です。