今回は「Wagby」(ワグビィ)というアプリケーション開発ツールをご紹介しましょう。
コンピュータシステムは「処理プログラム」と「データベース」から成り立っている事は以前 紹介しましたね。
設計書を書いた後、それにしたがって「処理プログラム」を書く……という昔から行われている手法は、自由度が高い反面、技術者のスキルに依存するところが大きかったり、書き間違いがあって手直しをしたり、という理由で開発に時間がかかっていました。
開発時間を短縮するため、ここを自動化する方法はないか、と考えました。
「データベース」とは「データ(情報)を管理するもの」ですから、「どんな情報を管理したいか」を最初に考えます。
Wagbyの設計画面から「こんな項目(データ)を持たせたい」「この項目(データ)は検索画面でも使いたい」「必須で入力が必要」と指示をするだけで、「WEBブラウザで操作することができるシステム」(=「処理プログラム」+「データベース」)が自動的に作られるというツールです。
<設計画面の概念図>
設計情報は◯×指定やリストからの選択式といった分かりやすい構成なので、指示が簡単なのもポイント。
そう!プログラマーじゃなくてもコンピュータシステムを作ることができる、そんな事が今は実現できるんです。
特に活用されているのは、社内情報管理の分野です。例えば、EXCELで作成しているお客様の情報を手軽にWEBアプリに置き換えて社内で共有することができます。
WEBシステム化することで大切な情報を個々のPCではなくサーバで管理できるようになりますから、情報漏えいリスクを減らす効果も期待できますね。
<クリックで拡大>
非IT企業の事務職の方が社内システムの初期バージョンを作り上げたという事例もあります。
「できるところは自分たちで開発、難しいところだけプロフェッショナルに依頼」というスタイルで、IT企業と二人三脚でシステムを開発していく。そんな「ITの内製化」というキーワードも、プログラムを自動作成できる今、実はHotだったりするんですよ。
Wagbyの概要はこちらからご覧下さい。