ソルクシーズの仕事や職場について、さまざまな部署の先輩・後輩にインタビュー。最終回となる6回目は、証券事業部のOさんとMさんです。
社歴23年のOさんは、入社3年目に証券事業部に配属されて以来、証券一筋のベテランです。現在のプロジェクトには、立ち上げのときから15年以上にわたり在籍しています。
「証券会社に常駐して、株や先物のミドルオフィス業務に携わっています。証券会社の社員の方々がシステムを使って仕事をしていくなかで、『こういう機能が必要』『ここを使いやすくしてほしい』といったリクエストがあり、それらに対応する機能を開発するプロジェクトです」(Oさん)
この案件には「システムの導入支援のために、テストをメインで担当するメンバーとして加わった」というOさん。その後、お客様から新たなオーダーをいただくようになり、現在の役割にスライドしたそうです。
以来、継続的に6~7人ほどのチームでシステムの開発・改修に対応。新卒社員のMさんが参画したのは、4年半ほど前でした。
「研修が終わって、最初に配属されたのが今の現場です。もともと金融系の仕事がやりたくて、就職活動のときから金融系のシステムエンジニアに業種を絞って会社を探していたんです。証券事業部は、希望通りの配属先でした」(Mさん)
IT系の専門学校を卒業しているMさん。新人研修はスムーズだったものの、OJTから始まった現場での業務は、「学校の勉強とは比べ物にならなかった」と振り返っています。
「学生時代は、教科書の内容を真似してプログラミングしてみるといった作業が中心でした。でも実際に現場で動いているシステムは、学生時代とはボリュームも質も全然違い、ソースコードを追うのさえ大変でしたね。最初は設計書の見方もわからなくて、なかなか難しいなと感じました」(Mさん)
証券会社のシステム開発という業務の性質上、IT系の知識や技術だけでなく、金融・証券分野についても知見を深める必要がありました。
「証券の知識が全くなかったので、システムに書いてある用語が難しくて解読に時間がかかるなど、日々悪戦苦闘でした。世間的な証券用語と現場で使っている用語が違うので、ひとつひとつ上司から学びました。この頃は、初めて教わることが本当に多かったです。でも、そのおかげで、仕事に必要な知識をしっかり押さえることができました」(Mさん)
そんなMさんが最初に担当したのは、インターネット上で証券取引を可能にする業務システムのテストフェーズでした。
「顧客から株式と先物の受注があったという想定で、データを入力してからメールまたはFAXで結果が返信されるまでの、一連の動作を確認するという仕事です。各工程で確認事項が多く、細かいところまで意識する必要があり、最初のうちはわからないことを質問しながら、割り振られたタスクをこなしていくだけで精一杯でした」(Mさん)
その後は設計書の確認や、問い合わせ対応、ユーザーからの要望に応えた改修、制度改正の対応などなど、幅広い業務を任されるようになったそうです。
「今では、お客様と直接コミュニケーションを取ったり、チームリーダーとしてメンバーをサポートしたりする役割をMさんに任せています」(Oさん)
「上司にフォローしてもらいながら、自分でタスクの洗い出しをしてメンバーに割り振ったり、メンバーが対応した内容をレビューしたりといった業務にも、だんだん対応できるようになりました」(Mさん)
お客様に対応する業務については、「上司や先輩に比べるとまだまだ」。今後の課題だといいます。
「人前で話すのはあまり得意ではないので、苦手な部分を補うためにメールのやり取りでは率先して動くなど、自分ができそうなところを探して対応するようにしています」(Mさん)
「自分が苦手なことを認識して、何とかしようと努力してくれるのが、Mさんのいいところですね」(Oさん)
Mさんがプロジェクトに参入した当初から、現場のリーダーとして質問を受ける立場にあったというOさん。第一印象を聞くと、「めちゃくちゃ緊張してましたね」。Mさんのほうも、人見知りということもあって、「距離の詰め方が難しい」と感じていたそうです。
「メンバーへのサポートも、アサインされたばかりの方だと、緊張してぎこちなくなってしまうことがあります。でも、今のメンバーとは一緒に仕事をしている期間が長いので、やり取りはとてもスムーズです。Oさんとも4年半やってきているので、報・連・相を含めて、お互いがやりやすいコミュニケーションの取り方を確立できるようになりました」(Mさん)
Oさんも、現在のプロジェクトチームの強みは「メンバー間のコミュニケーション」といっています。
「在籍期間が長いメンバーが多いので、お互いのやり方はわかっています。チームとして証券業務に関するノウハウを蓄積しているのも強みですね。証券社員の方と同等のレベルで話せるメンバーが多いので、信頼してもらえていると思います」(Oさん)
今後のキャリアについては「さらに上に行きたいという感じではない」というOさん。15年勤めてきた今の現場にはとても愛着があるようです。
「エンドユーザーと直接関わるなかで、喜ばれたり感謝されたりする機会が多いので、やりがいを感じます。この現場をあえて離れて、違う場で新しい仕事をやってみたいという気持ちは、今のところないです」(Oさん)
対して「ひとつひとつの案件が、無事リリースまでたどり着くと達成感がある」というMさんに今後の目標を聞くと、「いつかはリーダーになれるといいなと思っています」という答えが返ってきました。
「そのためには、まだまだ学ぶべきことがたくさんあると感じています。技術面でいうと、現状は自分が担当するシステムしか見ていません。これからもっと対応範囲を広げるために、関連するシステムについても理解を深めていきたいと思っています」(Mさん)
コロナ禍が明けてからは、常駐先に出社しているというMさん。現在の働き方については、「テレワークは満員電車に乗らずにすむなど、いろいろラクなのかな」と思いつつ、「コミュニケーションは対面のほうがスムーズ」と、やりやすさを感じているそうです。
「常駐というと、お客様やチームのメンバーとしかコミュニケーションを取らないと思われがちなのですが、実際は社内のビジネスチャットやSNSで、ほかの現場の人ともよくやり取りをしています。同期ともずっとつながりがあって、先日もお互いの近況を話しました。困ったことがあったとき、相談できる人がいるのは心強いですね」(Mさん)
最後に、それぞれが思うソルクシーズの魅力を聞いてみました。
「社員の要望に耳を傾けてくれるところです。これをやれと押し付けられることはありません。プロジェクトに貢献することだけに集中して働けています」(Oさん)
「物価の上昇に対応して給料の改正があるなど、制度が整っているのもいいところだと思います。証券やクレジットなどの領域は多様なプロジェクトがあり、金融系のシステム開発に興味がある人には、特におすすめです」(Mさん)
以上、全6回にわたってソルクシーズ社員のリアルな声を紹介しました。「信頼関係がある職場で働きたい」「多様な仕事観を尊重して、成長できる会社でやりたいことにチャレンジしたい」という方は、ぜひソルクシーズのキャリア採用サイトをご確認ください。