「文系出身でも、システムエンジニアとして活躍できるのでしょうか?」。就職活動をしている学生のみなさんや、異業種で働いていて転職を考えている方のなかには、そんな疑問を感じている人もいるでしょう。
結論からいえば「充分、チャンスはあります」。今回は、文系学部を卒業後、ソルクシーズに入社し、リーダーとして活躍しているAさんの事例を紹介します。
出身は文学部で、システムエンジニアからはほど遠い歴史学科。就活の際に、「将来性がある業界にいきたい」「手に職をつけたい」と考え、IT業界に絞って面接を受けたそうです。
新人研修の際は、プログラミング知識がある理系の同期に引け目を感じたそうですが、現場に入ってすぐになじめたそうです。「プログラミングが好きになり、楽しかったですね。わからないことを聞こうと声をかけても、嫌な顔をせず教えてくれる人ばかりで、恵まれていました」。Webのシステム開発やテストをサポートする仕事を続けているうちに、ひととおりの技術は身に付いたといいます。
「現場に配属されて1年ぐらいでJavaを理解することができて、それからは文系・理系は気にならなくなりました。
Web のショッピングサービスの開発、物流のシステム開発、プリンターの内部管理システムなどを手掛けたのですが、新しい仕事をするときには必ずその業界の仕組みを学ばなければなりません。そうなると、文系も理系もないですよね」
さまざまな業界のシステムを経験した後、証券会社に常駐して保守業務を担当。「社内のWebシステムの改修や設計開発など、8年ほど携わりました。お客様の期待に応えられたという手応えを感じられる仕事でした」。
長期のプロジェクトから、別な証券会社のシステム開発に移ったときには、新人教育の担当としてOJTをまかされるようになっていました。
「新しいシステム開発をやるとなると、調べないとわからないことが多いので、普通の人より早く検索できるようになりました。物流会社のシステムをやっていたとき、お客様やパートナーからいろいろな質問があったので、ひとつひとつ調べて答えていたら、何でも知っている人と思われたこともあります(笑)」
現在は、通信会社のシステム開発でチームのリーダーとして活躍中。お客様と直接やりとりをして、要件定義書を作成する役割を担っています。
「今はまだ、マネジメントより開発の現場にいたい気持ちが強いですね。プログラミングが好き、楽しいと思って働いてきたので。いろいろなシステムに触れていくなかで、新しい技術を習得できればと考えています。時間を取れるようになったら、AIを学びたいですね」
文系だからと引け目を感じる必要は一切ないと語るAさん。「やりたいという気持ちさえあれば、何の問題もない」といい切ってくれました。
「リーダーとして活躍する文系エンジニアの成長&キャリア」の後編では、リーダーとして現場のメンバーを動かしているFさんを紹介します。もちろん、ガチガチの文系です。