自分たちの仕事が人気職種か不人気かと聞かれれば、システムエンジニアの大半が「不人気」と答えるのではないでしょうか。
世のためお客様のため、昼夜問わずシステム開発やトラブル対応に追われている方が多かった(働き方改革のご時世、過去形にしておきましょう)仕事です。
「激務」「いつもPCに向かっていると思われがち」などなど、不人気といわれる理由探しをすれば、立ちどころに10個ぐらいは挙がってくるものと思われます。
2017年8月に、株式会社SAKURUGが実施したシステムエンジニアに関するアンケート調査によると、20代~50代男女400名の93%が「SEという仕事を知っている」と回答。
そのイメージは、「激務」が52%、「忙しくて家に帰れない」が43%、「不健康そう」25%と、上から3つがいずれもネガティブなものでした。
そうだよなぁ…と肩を落とす前にプラス評価を探すと、「システムエンジニアの需要は増えるか」という設問に対して「そう思う」が46%。「わからない」が40%を占め、「思わない」はわずか13%と、将来性のある仕事と捉えている方が多いようです。
さて、いよいよ最も重要な設問をチェックしてみましょう。
「もしなれるのであれば、システムエンジニアになりたいと思いますか?」。
恐る恐る回答を見ると、ああ、Yesは23%に留まり、Noが77%。SEはやっぱり不人気職種でした…と、ここで終わってはちっともおもしろくありません。
SEのみなさんを元気にする、強力な援軍を見つけました。こちらの調査は、2017年5月にソニー生命保険が中学生200人、高校生800人に聞いた「将来なりたい職業」です。
男子中学生の1位は、スポーツ選手でもYouTuberでも公務員でもなく、何と「ITエンジニア・プログラマー」。24.0%ということは、男女半々の40人のクラスなら、SEやプログラマーに憧れている子が5人もいることになります。
高校生のほうは20.8%と数字は落ちますが、やはりITエンジニア・プログラマーが堂々の1位。2位はものづくりエンジニアで13.3%、3位のゲームクリエーターが12.5%と、TOP3を激務…いえ、クリエイティブな技術者が占める結果となっています。
おや?ちょっと待ってください。先に紹介したオトナ向けの調査は、「8割がなりたくないといっているから不人気」などと紹介されていますが、中高生調査は「2割以上がなりたいといっており、人気No.1」といっています。
まとめると、こういうことです。「システムエンジニアは、なりたい若者が20%を超える憧れの職業で、将来性ある仕事と思われている」。いやー、めでたい着地となりました。これぞポジティブ・シンキング!
SEのみなさん、今日も1日がんばりましょう!