金融関連のサービス・業務を、デジタル技術やデータの活用で変革する「金融DX」。急速に変化する顧客のニーズに対応するために、業界全体で取り組みが推進されており、新たなサービス・システムが続々と登場しています。
他業界と同様に、金融業界でも国内外での競争力を維持するためには、金融DXの取り組みが欠かせません。
今回はそんな金融DXの最新動向を、【前編】【後編】の2回にわけてレポートしていきます。
【前編】で最初に取り上げるのは「キャッシュレスサービス」です。
日本のキャッシュレス決済は、諸外国と比べると普及率が低いのが現状ですが、政府がキャッシュレス比率の倍増をめざしてさまざまな政策を展開しており、将来性の高い領域です。
鹿児島市では、2019年6月に完全キャッシュレスの商業施設がオープン。同時に、鹿児島銀行の利用者向けのキャッシュレス決済サービスが導入されました。キャッシュ決済が浸透していないという当地の課題を解決しながら、地域経済の活性化にも貢献しようとする取り組みです。
新型コロナウイルスの感染拡大は、多くの企業にとって、キャッシュレス化を検討するきっかけにもなりました。銀行やクレジット、証券など金融業界の企業はもちろん、通販やエステ、スポーツジムなど異業種からの参入も増加しています。
そんななかで、ソルクシーズでは、個別クレジット事業の迅速な立ち上げをサポートする基幹業務システム「HYBRID杯王(カップオウ)」を提供。グループ企業のアリアドネ・インターナショナル・コンサルティングは、法令・レギュレーションをはじめとする豊富な知識とノウハウで、キャッシュレス決済導入企業のコンサルティングを実施しています。
金融DXといえば、「資産運用」も需要が高まった領域のひとつです。近年は、多くの金融機関がAI技術を活用した資産運用提案や、オンラインでの相談サービスを展開しています。
ソルクシーズグループでも、コアネクストが投資信託・投資顧問会社向けのシステム開発やコンサルティングサービスを提供しています。
コロナ禍の影響によって、他業界と同じくテレワークが普及しつつある金融業界。デジタル化が進むなかで、テレワークでの営業を支援するウェビナーツール、顧客管理ツール(CRM)、営業支援ツール(SFA)などが活用されるケースも増えています。
これらのツールは、営業業務の効率化、顧客情報管理の強化、社員間の情報共有の円滑化を実現するだけでなく、顧客ごとに最適なタイミングでのアプローチを可能にするなど、営業の成約率向上にも寄与するソリューションです。
【後編】でも、金融DXのさまざまな取り組みを幅広く紹介していきます。ぜひ併せてご覧ください。