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ITトレンドレポート

旅やビジネスが変わる!ニッポンの「MaaS」最新事情

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MaaS(マース)をご存じでしょうか。バス、タクシー、電車に加えてライドシェア、シェアサイクルなどすべての交通機関をIT技術によって連携させる仕組みを指します。

2018年の夏に国土交通省が発表した「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)について」によると、「移動をひとつのサービスとして統合的に捉える」新しいシステムの先進国は、イギリス、フィンランド、ドイツなど欧州に集中しています。

スウェーデンのチャルマース工科大学の研究者は、MaaSの統合度合いを5段階に分けて解説しています。

レベル0は未統合。レベル1は、行き先までの複数の交通機関を組み合わせて提示する「情報の統合」、レベル2はひとつの旅程についてトータルに利用できる「予約・決済の統合」です。レベル3になると、レンタカーなどを含む「サービス提供の統合」に進み、レベル4は法整備まで踏み込む「政策の統合」とされています。

ニッポンの乗り換え案内サービスは、レベル1。料金が表示されるだけですが、欧州ではその上をいくサービスが実用化されています。

最も進んでいるのは、福祉国家フィンランド。運輸通信省のサポートにより、「Whim(ウィム)」と名付けられたMaaSアプリが立ち上がり、首都ヘルシンキにて2017年よりサービスが導入されているのです。

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Whimの使い方を順を追って説明しましょう。

目的地を入力すると、カーシェアやシェアサイクルを含む複数の経路が提示され、ルートや車種などを選択して予約・決済。「スポット利用」「交通局管轄の乗り物だけ」「週末のレンタカーも込み」「フル活用可」の4つのコースで料金が変わり、何でも乗り放題の「Whim Unlimited(ウィム・アンリミテッド)」は月額499ユーロ(約6万円)となっています。

日本でいち早く研究に着手したのは、JR東日本、小田急、トヨタ自動車など。

2017年9月に発足した「モビリティ変革コンソーシアム」にはJR東日本、日本航空をはじめ、大手モバイルキャリア、家電メーカー、損保、商社、大学の研究室など161団体(2019年12月現在)がワーキンググループ会員として参加しており、実用化に向けた実証実験や議論が進められています。

「乗り換え案内サービスとの連携」「Suicaの活用」など現実的なプランが検討される一方で、既存の交通網が整備されている日本ならではの事業者調整の難しさも語られています。

今後の重要課題として挙げられているのは、「タクシーを含む交通事業者の連携」「配車や決済ができるスマートフォンアプリのICT開発」「見守りサービスや買い物支援の統合」

…あら、「fintech」「センサー」「IoT」などソルクシーズが得意とする領域も入っているではありませんか。数年後、ソルクシーズが開発に携わったMaaS関連の次世代デバイスが、世に出ているかもしれません。

通勤、出張、旅行の概念が変わるかもしれない新しいサービスのリリースが、今から楽しみです。

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