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ITトレンドレポート

5分でわかる!今どきIT用語【eSIM】

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注目のIT用語をわかりやすく解説する「5分でわかる!」シリーズ第4回は、スマートフォンやタブレットの利用シーンを変えるといわれている次世代規格「eSIM」です。

「埋め込み型」といわれるeSIMが、従来のSIMと何が違うかといえば、「カードではなくスマートフォンの端末内部に組み込まれているため、ユーザーが自ら書き換えることができる」ことです。

「iPhone XS」など、2018年の秋に発売された最新機種にはeSIMが搭載されており、Web上で手続きすれば無料でSIMロックを解除できます。

ここまで読んで、ピンとこなかった人も多いでしょう。SIMを書き換えられることにメリットがなければ、従来のカードで充分です。
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最大のメリットは、利用料が安くなること。ショップに足を運ばなくても、簡単にスマートフォンのキャリアを切り替えることができるようになるため、海外旅行に出かけた際には現地到着後に格安キャリアに切り替えられます。

渡航先ごとに最も安いキャリアを利用するための情報収集をしておけば、利用料を最小限にして旅行を楽しめるようになるわけです。

これとは逆に、日本にいながら海外のキャリアを利用することもできます。データ通信料を追加で払わなければならなくなった際に、国際ローミングが可能なアジア系のキャリアと契約すれば、1日200円程度でデータの容量を増やすことができたりします。

日本国内では、ドコモ、au、ソフトバンクがそれぞれにユーザーと契約しており、各社ともeSIM対応のプランを提供していないので、ユーザー自身による書き換えでキャリアを変えたりつないだりすることはできません。

格安キャリアにeSIMのプラットフォームが解放されていないのも、普及のハードルのひとつとなっており、当面は海外キャリアを利用する際にお得になるだけに留まりそうな状況ではあります。

今後の展望としては、「日本でもeSIMのメリットを活かしたさまざまなサービスやプランがリリースされる」ことになりそうです。ソフトバンクが対応する予定と発表しており、何らかのプランがリリースされれば、現在は様子見のドコモやauも追随するものと思われます。

仕事用とプライベート用の2台持ち、スマホとタブレットを用途で使い分けなど、複数端末を利用しているユーザーが自分のスタイルに合ったプランを選べるようになると、さまざまなサービスのマーケットが広がりそうです。
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eSIMとSIMカードに異なる電話番号を登録して仕事と私用で番号を切り分けたり、ひとつのスマホに複数のキャリア登録をしてそれぞれの安いサービスを使えるなど、より安くより便利に利用できるようになるといいですね。

2019年から2020年にかけて、eSIM関連の新サービスが話題になるのではないでしょうか。引き続き、注目です。

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