デジタル社会を牽引する人材の育成を目的とした、デジタルを活用したビジネス・ソリューション創出コンテスト「DXイノベーションチャレンジ2021」の決勝大会が、11月20日に開催されました。
「DXイノベーションチャレンジ2021」は、一般社団法人 組込みシステム技術協会が主催する エッジテクノロジー総合展「ET展&IoT展2021」内で開催された、ソルクシーズがプラチナスポンサーのイベントで、グループ各社からもチーム参戦しています。
コンテストは、「組込みIoTとAIを利用したハッカソン」として始まり、2018年から「IoTイノベーションチャレンジ」と改称し「新価値創造」を目的としたアイデアソンに変わりました。そして今年からは「DXイノベーションチャレンジ」と、名称もテーマも進化を続けているイベントです。
今年のコンテストテーマは、昨年のSDGs(持続可能な世界の実現のために国連が採択した17の目標)に加え、Society 5.0 (リアルと現実を融合し、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会)。
その中から、チームそれぞれが解決したい課題を選び、DXビジネス・ソリューションを企画。書類審査、プレゼン審査を経て、勝ち残った6チームが決勝大会に進みます。決勝プレゼンは、「ET展&IoT展2021」会場のセンターステージにて行われました。
今年は、ソルクシーズから2チーム、イー・アイ・ソルから1チーム、エクスモーションから1チームがエントリー。ソルクシーズとイー・アイ・ソルのチームは、惜しくも決勝には残れず。
メンバーの入れ替えはあれど、チーム名:Chelsyとして参加を続けているエクスモーションは決勝進出。過去の成績は、2019年「準優勝」、2020年「審査員特別賞」。今年こそ、悲願の「優勝」を目指します。
実は、「ET展&IoT展」および「イノベーションチャレンジ」、昨年※ はコロナ禍の影響でオンライン開催でした。今年はリアル(会場)とオンラインどちらでも参加可能なハイブリッド開催。
※昨年の様子はこちら 「IoTイノベーションチャレンジ2020(決勝大会)※
【「ET展&IoT展2021」2年ぶりのリアル開催です】
展示会スペースは例年の半分程度、現地の人出は抑え気味な印象でしたが、「DXイノベーションチャレンジ2021」決勝大会の会場は熱く盛り上がっていました。
決勝進出した6チーム中、3チームがリアル参加、残り3チームはオンライン参加。審査員も4名がリアル参加、もう4名はオンライン参加、とポストコロナのありようを象徴するようです。
今年のChelsyは、大学生との混成チーム。一昨年と昨年も参加したエクスモーション:岩崎に聞くと「多様性からイノベーションが生まれるという発想で、審査員の方からの紹介をお受けし、大学生とのコラボとなった」とのこと。
社外のメンバーとプロジェクトを進める大変さはありましたか?と聞くと
「打ち合わせ時間は限られましたが、そもそもコロナ禍なので気になりませんでした。何より発想の広がりがすごくて、今までと全然違う、という印象を受けました」。
そんなChelsyの今年の企画は、地方創生の課題を解決する「旅で日本各地を元気にする【マイナー(minor×miner)】」。
旅行者を“宝石を探し当てる採鉱者(miner)”に見立て、地方のマイナー(minor)な魅力を発掘すべく、現地の人々との深いつながりを構築するプラットフォームを企画しました。
【マイナー(minor×miner)】上で、旅行者が地域住民と直接つながることで、旅行者はレアな情報をゲットして自分だけの旅体験を楽しんだり、気に入った町の「観光大使」になったりすることができます。
地域の方もニッチな情報を発信する場が増え、「持続可能で共創する町おこし」に寄与するソリューションです。
5分間のプレゼンテーションの後、審査員から「誰が聞いても分かりやすいスッキリしたプレゼン」「楽しいプレゼン」との講評があり、優勝への期待が高まったと思っていたら、ある審査員から厳しい質問が!
「airbdb(エアビーンドビー:空き部屋を貸したい人 —ホスト— と部屋を借りたい旅行者 —ゲスト— とをつなぐWebサービス)でも似たようなことができそうだけど、それとの違いは何? 旅した場所が気に入ったら移住できることぐらいかな」
イジワルなしつもーん、Chelsyピーンチ!と思いきや、岩崎が落ち着いて答えます。
「私たちが提供したいのは、旅の体験の【質】を高めること。1軒1軒が独立して契約するairbdbとは違い、町ぐるみ、ひいてはそこのファンになった旅行者も加わって、その町の魅力が増すような活動が広がっていく点に独自性があります」
この答えに審査員も満足したよう。こ、これは優勝がまた一歩近づいたのではないでしょうか?期待!
その後、中休みや他チームのプレゼンを終えて、ついに結果発表です。
結果は、結果は、、、?
【優勝】! おめでとうございまーす。やはり質問に対して、企画の“売り”を明確に答えられたことが優勝を引き寄せたようです。
受賞後、リーダーの岩崎にコメントを求めると「過去の積み重ねがあった上での優勝なので、すごくうれしい」と笑顔で答えてくれました。イノベーションは、チャレンジを続けていく先に起こるのかもしれないですね。
それを応援する「DXイノベーションチャレンジ」は、来年も開催される予定です。
コンテストの形式をとっていますが、開催の目的は「デジタルを活用したビジネス創出人材の育成」なので、エントリーから発表に至る過程がすべてトレーニングの場です。
エントリーすると、デジタルスキルに関する講座やワークショップだけでなく、チームビルディング・ワークショップ、プレゼンの仕方講座まで受講・参加することができます。今年から、参加者向けだけでなく、参加企業の経営者向けプログラムも追加されたそうです。
出来ることを考えるのではなく、社会にある「解決すべき課題」を見つけ、イノベーションにつなげるトレーニングができる「イノベーションチャレンジ」。皆さん、参加してみませんか?
スポンサーも募集中とのこと。スポンサーになると、チーム参加権やトレーニング講座の視聴権が付与されるので「お得ですよ」とのことです。デジタル人材育成が課題の企業のみなさま、ご検討してみてはいかがでしょうか。(詳しくは「DX イノベーションチャレンジ」で検索)
●おまけ● エクスモーションにVtuber?!
「ET展&IoT展」のエクスモーションブースに立ち寄ると、なんとVtuber「江楠野しおん」ちゃんがお出迎え。
【江楠野しおん「(えくすのしおん)」ちゃんです】
今年入社の新人さんがデザインやモデリングをし、「中のひと」まで担当しているそう。
「江楠野しおん」ちゃん、ジワジワとファンが増えそうですね。
こちらは、エクスモーションの展示ブース。
毎年刷新する「ソリューションガイドブック」を始め、ノベルティも豊富です。