【シーコン・メタバースEXPO 2022】にFleekdriveが出展しました。一般社団法人シーコンソーシアムが主催するオンライン形式の展示会です(2022年2月16日~17日開催)。
メタバースって何?
まだ漠然とした概念ですが、デジタルで構成された、人々が仕事したり交流したりできるオンライン空間で、アバターと呼ばれる自分(ユーザー)の分身で、その世界に参加します。
Facebook社が社名をMetaに変更しましたが、これも「メタバース(Metaverse)」を意識しています。
今回は、その形式を活用したオンラインイベント(展示会)です。
コロナ禍で多くの人が集まるリスクを避けるため、「オンライン展示会」が増えてきましたが、情報(資料)の掲示とWebセミナーにとどまり、リアル展示会と比べると「会場の熱気が感じられない」「商談につながりにくい」という課題がありました。
今回のイベントは、「株式会社ジクウ」が提供するメタバースサービス 「ZIKU」を使って実現しています。3DのCG内で作成された展示会場内をアバターで動き回ることで、リアル展示会に近い臨場感を体感することができるとのこと。
では、さっそく入場してみましょう。
会場入り口はこんなかんじ。ゲームのメニュー画面っぽいですね。「展示ホール」「講演ホール」があるので、まずは展示ホールをのぞくことにします。「あった、あった、Fleekdrive」。INと書かれた場所から入るようです。
中に入るとリアル展示会さながらの受付ブースがありました。効果音(?)として流れてくるざわざわ音が、臨場感を演出しています。ボイスチャットの機能もあるようでしたが、まずは、受付の担当者にテキストチャットで話しかけてみます。
担当者とのごあいさつも済んだので、展示を見て回ります。キーボードの矢印キーを使ってバーチャル空間内を移動するのですが、歩くときに響く「ドスドス」という音が、重量級すぎ?とちょっと気になりました(笑)
壁に掲げられた掲示物の前に立つと現れる「Click」を操作すると、拡大された資料を見ることができます。このへんはサクサクと情報収集できるので便利なかんじです。
この調子で展示会場内をどんどん歩いていたら、ちょっとVR酔いのような状態になってしまいました。ふぅ。
それでは次に「講演ホール」に行ってFleekdrive社の講演を聞いてみることにします。
講演はオンデマンド方式で、時間を気にすることなく会期中の好きな時間に聴くことができます。
コロナ過でリモートワークが進み、離れた場所にいる仕事仲間やお客様と安全・便利にファイル共有するニーズが高まったのはFleekdriveにとっては追い風のようです。
ビジネスで利用するファイル共有サービスには、特に「安全に共有できること」が求められるので、Fleekdriveが持つ「きめ細かな権限設定」「セキュリティ機能」がアピールされていました。
具体的には、ユーザごとの権限設定(例:ダウンロード不可、ブラウザで閲覧のみ)や、ファイルをアップロードした時点でウイルスチェックされ、暗号化されて保存される、といった機能があります。
デモの時間には、実際のFleekdrive操作画面を表示して、Fleekdrive上でExcelファイルを直接編集できる様子などを見ることができました。
事例紹介では、社内のファイル管理を、検索機能・セキュリティ機能に優れたFleekdriveに一本化することで、電子ファイルを扱う時間を大幅に軽減されたお客様の導入事例が紹介されていました。
最後に、イベントでお客様対応したFleekdrive社の担当者コメントをご紹介し、メタバース展示会のメリット・デメリットについてまとめます。
メリットとしては、「出展側の負担軽減」と「来場者の行動把握」があげられます。
「パネルやパンフレット、ノベルティなどの制作物準備やブース自体の制作、モニタやPCなどの什器の準備が不要。メタバースならば、これらが全てシステムの中で用意されており、管理画面上で設定が簡単にでき、開催直前(それこそ10分前)でも展示物の変更が可能で、開催中も変更できるのはよいなと思いました」
また、少ない人数で対応でき、メンバーの体力的な負担軽減、交通費・宿泊費などのコストカットができるため、出展側の参加ハードルが下がりそう、とのこと。
「来場者一人ひとりの行動履歴が見られ、ログとして残るのはよいですね。お客様がどのパネルを見てどのパンフレットを持って帰ったのかを把握することは、リアル開催では難しいですが、オンライン展示会だとそれが可能でした」
ログを元に、お客様の反応を見て展示内容を変更することもメタバースなら可能だそうです。
一方でデメリットとしては「来場者の顔が見えない」ことがあげられていました。
「Webブラウザ上で他のことをしながらでも展示会をみることができるため、ブースに来たまま何時間も動かないという方もいました。出展側からすると、いつ動くのか、チャットで話しかけてくるかもしれないと思ったりして気が気ではありませんでした」
初日はメタバース環境に慣れていなかったので、一人のお客様に複数の担当者が同時に話しかけてしまう、ということもあったそうです。
「2日目は普段利用しているチャットツールを使って来場者がいらっしゃったら、『私が〇〇様対応します』『〇〇様対応中です』等と裏側でメンバー間のコミュニケーションを取りながら対応するよう改善したことで、初日に起こった現場の混乱は解消しました」
来場者が混雑状況や場所に捉われず参加できるため、ビジネスチャンスが広がりやすい一方、コミュニケーションの点で、「リアルな展示会のほうがお客様と深いコミュニケーションが取れるように感じた」とのことです。
「『あそこにこんなブースがあって面白かったです』とか『ここのランチが美味しかったですよ』とか、リアルだと現場の臨場感からの盛り上がりなのか、お客様と“余計な話”が出来たりします(笑)」
このあたりは、メタバースを実現するシステムの発展や、出展企業の慣れや工夫によって改善していくかもしれませんね。
担当者からも
「Fleekdriveとして初めてのメタバース展示会参加でした。今回の気づきを生かし、次回は来場者の方に楽しんでいただけるような体験ができるブースやコンテンツ作りに取り組んでいきたいと思います」
というコメントがありました。
Fleekdriveは、3/3に開催されるオンライン展示会「AppExchange Virtual EXPO 2022」(https://app-c.com/)に出展します。この記事を読んでメタバースにご興味を持った方はぜひご来場ください。お待ちしています。
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