「システムエンジニアって、理系の仕事ですよね?」
「文系からシステムエンジニアになれるの?」
DODAが2016年5月に発表した「転職求人倍率レポート」によると、IT通信業界の求人倍率は2.74倍となっており、全体の1.04倍を大きく上回っています。
人気業界で、SEになりたいという文系学部の学生も増えており、実際のところはどうなのかを知りたいという人も多いでしょう。
今回は、文系からシステムエンジニアになれるのか、どんな仕事ができるのか、理系に対するハンデはあるのかなどについて、実例を紹介しながら、解説いたします。
結論からいえば、「文系からシステムエンジニアにはなれる」のですが、専門の学部・学科で学んできた理系に技術力で追いつくには、相当勉強をしなければならないのは事実です。
ただし、システムエンジニアの仕事は、技術がすべてではありません。
顧客のニーズを汲み取り、適切な答えを出すための「コミュニケーション力」を技術と同等かそれ以上に評価する企業もあります。また、企業によっては、語学力がある学生や人材の採用を強化しているところもあります。
これらのスキルがあり、入社後の研修や仕事を通じた学習で基本的な技術を身につけられれば、システムエンジニアとして活躍できる可能性は十分にあります。
一般に、システムエンジニアの仕事は「上流」と呼ばれる設計と、「下流」と呼ばれる製造に分かれており、上流であれば、顧客ニーズの把握力、調整・折衝力などがより活かせます。
技術についても、「最初は苦労したけれど、2~3年で理系出身の同期との差を意識しなくなった」という方もいるので、努力次第で製造を主としたエンジニアになることもできるでしょう。
文系からエンジニアを志してソルクシーズに入社した、社内システム担当の【文系】Aさんの事例を紹介しましょう。
「クルマが好きで、ディーラーに内定をいただいていたのですが、知らない世界にチャレンジしてみたいと思い直して、システムエンジニアをめざすことに決めました。
研修ではわからないことが多くて大変だったのですが、社内システムの開発・運用をする部署に配属されると、翌日からユーザーの問い合わせや運用の業務があり、システムのことがわからなくても対応しなければなりません。
先輩に聞いて必死に仕事をしているなかで、システムを利用している方々と直接コミュニケーションできる仕事に、やりがいを感じるようになりました」
当初、理系出身者に遅れをとっていた開発については、外部のシステム会社に発注する部署とやりとりしながら進めていたのですが、社内で開発を手掛ける機会もあり、経験を積んでいくうちにスキルが身についてきたとのこと。
現在は、開発と運用を両方担当しながら先々のキャリアについて考えており、その結論が出るまでは、今のまま取り組んでいきたいそうです。
「システムエンジニアといっても、いろいろな仕事と役割があります。文系・理系関係なく、個々の適性を活かせる仕事に就ければ、成長していけるのではないでしょうか。
社内SEは、利用者がそばにいるので、結果が目に見えやすい仕事です。人と接するのが好きな人は、楽しいと思いますよ」
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