ソルクシーズグループのITコンサルタントが執筆した【ユーザー企業側からみたITプロジェクトのノウハウ本】。
この本は、目次※を見るだけで
・今、取り組んでいる / これから取り組むシステム開発のフェーズ
・システム開発で自分が悩んでいる問題
に役立ちそうなRULEを見つけることができます。
※目次は、インフィニットコンサルティングの書籍紹介ページでご覧いただけます。
今回は、現場SEに気になるRULEを選んでもらい、編集長である私:れいが読んで紹介しています。
8つめ(最後)に選ばれたRULEはコレ。
● RULE85 本番障害は軽率な対応を行わない
前回記事で紹介したRULE84(初回稼動時は考えうる全てのチェックを行う)で本番環境のチェックでは慎重な姿勢が必要とされていましたが、それは障害が発生したときの対応も同じです。
・本番で起きた障害に対応したところ、別の障害を引き起こし、業務が終日ストップ、現場はパニック!
・対応でプログラムを修正し、障害は取り除かれたが、修正後の影響確認が不十分だったため、セキュリティに問題があり、データ漏洩につながってしまった!
、、、なんて恐ろしいことが起こるのが「本番環境での障害」です。
本番稼動前のプログラムのミスは、単なる【バグ】ですが、本番稼動後のミスは会社の業績に影響を与える【事件】になるのです。
著者は、本番環境での障害対応では「スピードよりも優先されるものがある」とした上で「段階的な収束」を提案しています。「暫定対応」→「根本対応」という流れで実施する、ということです。
「暫定対応」はスピード優先で、とにかく業務が進められるよう、時にはデータを直接更新することも含まれます。プログラムを修正するのは「根本対応」で行うべきで、このとき全体的な視点でシステムを見直すことが必要です。
本書では、「暫定対応」した後、「根本対応」するまでの「監視体制」についても解説しているので、興味のある方は手にとって確認してくださいね。
本番障害発生であせってプログラム修正していませんか?
●『情シス・IT担当者[必携] システム発注から導入までを成功させる90の鉄則』(技術評論社) 4月11日 発売
●本に関する詳しい情報、およびご購入方法は「株式会社インフィニットコンサルティング」の書籍紹介ページでご確認いただけます。