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現場の取り組み

情シス野郎チラシの裏【69】 オリンピックとeスポーツ

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【情シス野郎 チラシの裏】は、「情報処理安全確保支援士」資格を持つ情シス担当が、仕事を通して得た知識や技術を、技術面に詳しくない人でも読みやすいよう「チラシの裏」に書くかのごとく書き散らす!というシリーズです。

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今年開催予定だったeスポーツ世界大会「第1回オリンピックeスポーツゲームズ」が2027年に延期された。IOC(国際オリンピック委員会)の発表によると、2025年は予選を開始するそうだ。

ともあれ記念すべき「第1回」、、あれれ~?なんだかおかしいぞ~? と思った方、その記憶は正しい。

そう、2023年にeスポーツのオリンピックがシンガポールで開催されている。なのに第1回ってどういうこと?

説明しよう。

2023年に行われたのは、正式名称を「オリンピックeスポーツシリーズ」という。オリンピックの名前を冠した初の対面方式eスポーツ世界大会であり、10競技が開催された。

ゲームタイトルに選ばれたパワプロ(野球)やグランツーリスモ(モーター)、フォートナイト(射撃)などは日本でも有名である。ちなみにパワプロの金メダル、銀メダルは日本人だ。

そして2027年にサウジアラビアで開催されるのは「オリンピックeスポーツゲームズ」だが、2023年の「オリンピックeスポーツシリーズ」を改称、昇華させたものである。

残念ながら、今の時点で判明している違いは微妙に名前が違うくらいのことしか分からなかった。2年に1回開催される、という予定で計画は進んでいるらしい。

開催頻度も変わる可能性もあるが、まあ、第1回ではある。今後、賞金総額や規模(参加選手数など)が明らかになっていくだろう。

そしてなにより気になるゲームタイトルも不明だが、2023年大会では、野球や射撃、テニスなど、「全て実際のスポーツをテーマにしたゲーム」が選ばれている。

いやいや、それは違うのでは?というのが率直な感想である。

実在するスポーツをゲーム化したもの=eスポーツなのか?
完全に公平であり、それが故に競技性が高く、かつバーチャルでしか実現出来ない世界観と操作性を持つ優れたオンラインゲームこそ「eスポーツ」だ、とおれは思う。

実在するスポーツをバーチャルで競う必要はなく、お外でやったらよろしい、と思うのはおれだけだろうか。

“波動拳” や “竜巻旋風脚” のような、肉体の限界と重力に抗えないリアルでは不可能な動作もバーチャルであれば出来るのだし、そういった環境で競い合うことが、バーチャル世界でのオリンピックであって欲しい。

あとは運要素強めで頭脳戦寄りな、ハースストーンなどのデジタルカードゲーム(DCG)やTFTなどのオートチェスもオリンピックタイトルとしては少し違うかな、という気がする。1回勝負ではなく繰り返し対戦して、平均順位や勝利数によって順位を決めるならありか?
地味だが。

あくまで「スポーツ」にこだわるなら、おそらくオリンピックによるeスポーツ普及の効果は、限定的かもしれない。

今後発表されるタイトルで、IOCがeスポーツをどのように捉えているか分かる気がして、楽しみである。

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